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函館-ユジノ線が再開 函館をロシアとの玄関口に

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搭乗率の低迷で4月下旬から運休しているロシア・サハリン航空の函館―ユジノサハリンスク線が、6月3日から運航を再開する。同航空日本総販売代理店UTSエアサービス(札幌)などによると、休止前と同様、週1往復を運航する予定で、同航空は再開に向けて往復料金(8万3300円)を値下げする方針を示している。(5/23付 函館新聞)

サハリン航空は日本とサハリンを結ぶ航空路のさきがけとして、函館-ユジノサハリンスク間に就航、ビジネス客を中心に一定の支持を得ていたが、8年前に新千歳-ユジノ間に同じサハリン航空が週1便B737を使った路線を開設、また、ウラジオ航空が成田-ユジノ間にチャーター便ながら週2便(A320など)の路線を開設し、競争が激しくなった。
さらにサハリンにおける天然ガス開発に伴うビジネス需要が一段落したこともあり、函館線は廃止も視野に入れられていたようだが、運賃を値下げし、ターゲットをビジネスから観光にシフトをする戦略を打ち出し路線を存続させることにした。今回、正規往復運賃、現行83,300円を40%値下げ、約50,000円にするという(ウラジオ航空の成田-ユジノ線は7-9万円程度)。
函館は古くからロシア領事館があり、観光施設となっているロシア教会や墓地があるなどロシアとは縁が深いところだ。最近ではウラジオとの航空路がある新潟や富山の方が極東ロシアとの経済的結びつきが強く、北海道でもサハリンと航路がある稚内の方がロシアとの玄関口の印象が強い。
日本とロシアの交流は古いようでも、頻繁に自由に行き来ができるようになったのはここ10年である。それもビジネス客が主流であり、日本からサハリン・極東ロシアへ訪れる観光客はまだ少なく、ツアーの数も乏しい。同じく同地域から日本に来るロシア人観光客の数もPR不足もあり、まだまだこれからといったところだ。
函館とユジノに就航していたサハリン航空は、ソ連製の古い双発機アントノフ24であまり乗りたい気分にはならなかった(唯一の国際線プロペラ機は日本の安全基準にひっかかり撤退、B737やボンバルディアになったらしい)。
これからが日本と極東ロシアの本格交流の時代になると思うが、函館は極東ロシアへのハブとして名乗り出たらどうか。サハリンの他にウラジオやシベリア方面、カムチャカ便の基地として発展すれば、新たな経済・観光需要が期待できる。本来なら新千歳がロシアの玄関口だが、あそこは航空自衛隊基地があるのでそれは難しいであろう。そうなれば函館である(昔ソ連のミグ戦闘機が亡命して大騒ぎになったことがある)。
管理人もサハリンやシベリア方面に観光をしてみたく計画を立てたこともあったが、乗継アクセスの悪さ、ツアーと情報の少なさには閉口した。北方領土問題もあり、道内の行政が大々的にロシア誘客プロモーションは打ちにくいであろうが、民間ベースが頑張ってもっと両国の魅力をPRして、交流を増やしていただきたい。夏のカムチャッカなどは是非訪れたいところだ。

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