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JR北海道も大幅減収、千円高速道路に蝕まれる公共交通機関

土日・祝日の高速道路の普通車料金を上限1000円とする割引制度が、JR北海道やフェリーなど競合する道内の交通機関から客足を奪い始めた。各社は利用者増のキャンペーンや対抗割引などを迫られている。。(6/11付日経北海道版)

千円高速道路が及ぼす影響について、これまでフェリー・高速バスなどについて触れてきたが、JR北海道も5月は優等列車をを利用する中長距離の収入が5.4%減と落ち込んだ。前年同月比4%減の53億8千万円である。また、平日の利用者は6%減だが、大型連休を除く土、日曜日が10.5%とここにもETC割引の影響は及んでいる。本州・四国・九州に較べ、高速道路依存率が比較的低い北海道でも深刻な問題になってきた。
11日付けの日経では拙サイトで論評した内容を含め、各公共交通機関のETC対策がまとめて書かれている。以下日経新聞記事より


JR北海道は10日、5月の輸送収入が前年同月比4%減の53億8千万円だったと発表した。うるう年だった08年2月以来の大幅な落ち込み。景気低迷による観光需要の減少に加え高速道路の週末割引が響いた。
需要喚起のため、7月から8月末まで特急利用者を対象に最大5万円の旅行券が50人に当たるキャンペーンを始める。特急料金など2500円以上の利用客が対象。「特急利用者ならほぼ全員が対象」(JR北海道)となるため、利用者増につなげる。
 道南自動車フェリー(函館市、関根二夫社長)は12日から「マイカーホリデー割引」を実施する。9月28日(8月1~24日は除く)までの土曜祝日の前日から日祝日の翌日に限り、函館―青森と函館―大間(青森県)航路で乗用車は20%、同乗者は約25%割り引く。
 例えば、函館―青森間で夫婦と子供2人と普通乗用車1台なら片道2万円(従来は2万5400円)となる。7月18日から函館―青森間で運航予定の高速フェリー「ナッチャン」でも同種の割引を実施する。
 一方、小樽市は9月からの3カ月間、舞鶴港(京都府)と新潟港から乗用車で小樽に向かうフェリー乗客に対して買い物券を配る。金額は3千―5千円で、フェリーやターミナルビル内の売店などで利用できる。10日開会の定例市議会で提案し、約2千万円の予算を計上する。
 両路線の4月の乗用車輸送台数は前年比で約1割減少しており、高速道路への利用者の流出を防ぐ狙い。フェリー内では小樽の特産品も販売し、地元商店の活性化にもつなげたい考えだ。

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