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日本人が冬に行きたい観光地NO.1は北海道、現実とのこの矛盾はどこにある

冬に一番行きたい都道府県は北海道。民間気象情報会社のウェザーニューズが17日発表した調査で、こんな結果が明らかになった。関東など雪が少ない地域に住む人を中心に雪へのあこがれが強く、圧倒的な人気を得て1位となった。(2/27付 観光経済新聞
民間気象会社の雄、ウエザーニュース社の調査では、北海道・東北、関東、中部、近畿、中国・四国、九州・沖縄の6エリア別に集計。全エリアで北海道は訪れたい場所として1位に選ばれた。特に関東など雪が少ない地域からの人気が高かった。
2位に選ばれたのは沖縄県で、寒い北国と暖かい南国を支持する2派に分かれている。これは皆さんのまわりでも同じではないであろうか。しかし、北海道エリアのみの結果では、沖縄県がトップとなり、暖かい沖縄へのあこがれが強く、これも納得である。
全体的に見ると雪志向である。東京はわからないが、京都も古刹の雪景色を見てみたいという願望であろうが、そんなチャンスは滅多にない。鞍馬・美山・朽木あたりまで行かなければダメだ。むしろ、40位以下だが滋賀、福井、鳥取、島根の方が風情ある雪景色が高い確率で見られる。やはり、イメージ先行だ。
さて、人気ダントツの北海道だが冬の集客は苦戦をしている。今年は「さっぽろ雪まつり」の人出が回復したが、冬季観光はマンネリの感だ。昨年、住みたい街・行きたい街で函館と札幌が1.2位となったが、実際は観光客を大幅に減らしている。ここでもイメージ先行が伺える。
この数十年間、北海道観光は「さっぽろ雪まつり」を基軸に動いてきた。その時期に前後して各地で冬季イベントが開かれる。最近は少し時期を外した「小樽雪あかりのまち」や「函館クリスマスファンタジー」、温泉街で長期開催される氷のイベントなど札幌のおこぼれを狙わないものも増えてきているが全体的には札幌を中心に動いている。
また、お祭りありきにも問題があるのではないか。冬の北海道へ行きたい人はむしろ邪魔されず出来るだけ自然の姿で見たいはずだ。流氷観光も移動が楽になるようにシステム化しているが、やはりパッケージ型冬季観光のひとつになっている。どうしても団体ありきであり、個人客の志向とギャップがあるような気がする。このあたりも、拙サイトのテーマである「物見遊山型」からの脱却が出来ていない。
これはなかなか難しい問題だが、新しい発想が必要である。たとえば美瑛にしても20年前は大して知られていなかった。しかし、今は冬でも観光客が訪れる。それはクチコミ、メディアの力、そしてお仕着せではなく、お気に入りの場所を選択できる旅の自由性にあるからだと思う。もう一度行きたくさせる魅力の発掘、これに北海道観光の未来がかかっているはずだ。
<冬に行きたい都道府県ランキング>
 1位 北海道(2,662票)
 2位 沖縄県(1,003票)
 3位 長野県(  249票)
 4位 新潟県(  149票)
 5位 京都府(  125票)
 6位 青森県(  122票)
 7位 山形県(  110票)
 8位 秋田県(  106票)
 9位 東京都(   98票)
10位 岐阜県(   79票)
<見たい現象>
1位 雪(2145票)
2位 ダイヤモンドダスト(1430票)
3位 樹氷(324票)
4位 つらら(291票)
5位 流氷(290票)
6位 吹雪(263票)
7位 凍る滝(256票)
8位 霜(189票)
9位 特になし(172票)
10位 おみわたり(158票)
【参考】この件に関する日経プレスリリース

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