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藤丸お買い物バスがツアー化、このアイデアいろいろな可能性を秘めていそうだ

帯広の百貨店藤丸は25日、道東地域の買い物客を対象とする無料の送迎バスツアーを始めた。初日は北見や網走、根室管内中標津町から約70人が訪れ、買い物を楽しんだ。 (2/26付 道新)

この買い物ツアーについては過去にも紹介したが、百貨店がなくなった釧路(2006年に丸井今井が閉店)、北見(2007年に北見東急が閉店)を利用していた買い物客にとっては貴重なツアーだ。
一昨年行なわれた最初のツアーでは、当初バス3台・100名程度の見込みで募集したところ、予約が殺到。急遽バス10台・350名に増員するも追いつかず、その後も満員で断った客が200名ほど出たという盛況ぶりであった。
売り上げは通常の40%増し、普段の週末の2割増しになったと云う。また、当時、丸井今井釧路店閉店後、釧路方面からの来客が増え、同方面に限ると会員カードが40%増、売上げが約1.8倍になったという。
この買い物ツアー、これからも月1回、釧路発、中標津発・北見・網走発の3コースに分かれて実施される。藤丸の創業110周年記念事業の一環だが、料金は出発地によって異なり2千円から2千5百円。料金には藤丸5百円分の商品券が含まれる。今回はツアー代金を取っているので、旅行商品扱いとなり、JTB北海道帯広支店が主催窓口となっている。
この試み、低迷する百貨店にとって、チャンネル拡大のチャンスであり、特に地方都市百貨店にとってはバカにできない市場規模である。また、行き場を失った買い物客(特に高齢者)にとってのメリットも大きい。ツアー感覚で買い物が楽しめれば、自然に消費も増えることであろう。
今後、丸井今井が撤退をした苫小牧や室蘭あたりの「百貨店難民」を対象に、札幌の丸井や三越あたりがツアーを実施しても面白いかもしれない。稚内から旭川への買い物ツアーという手もある。
また、遠い場所でなくても、なかなか百貨店へ行くことができない高齢者などを対象に、老人施設から介助付きで買い物ツアーができれば、お年寄りにとってもよい機会になるに違いない。百貨店の送迎バスはいろいろな可能性を秘めていそうだ。
 
【参考】藤丸お買い物バスツアーに関する告知(藤丸公式HP)
【参考】過去ブログ「帯広・藤丸が百貨店がない釧路から送迎 地方都市における百貨店の必要性
【参考】過去ブログ「大盛況であった帯広・藤丸の送迎バス やはりあった百貨店需要

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