*

最近減っているホテルのバーと札幌ホテルバーを評価する

シティホテル宿泊の楽しみにホテル内のバーでの軽く一杯がある。特に知らない街、また疲れて外へ出る元気がない時、ナイトキャップ代わりになる。宿泊者限定のお得なプランなども多いので使い方によってはリーズナブルなホテルバーである。
ところが最近、ホテルのバーが減っているのだ。特に新しく出来たシティホテル、外資系ホテルは専用バーがあるところが少なく、ラウンジ兼任が多い。都内のホテルではシガーバーは増えているが、オーソドックスなバーは減っている。
以前は東急インやワシントンチェーンのようなビジネスホテルでもバーを併設しているところが多かったが、最近は宿泊特化型ホテルが増えて、バーどころが飲食店も入っておらず、あったとしてもテナント型が多い。なのでビジネスホテルで軽く一杯は不可能な時代となった。
どうしてホテルバーが減ったのか理由を考えてみた。
①営業が夕方からなので昼間は閉まっており、採算性が悪い。
②バーテンダーは特殊技能者なので人材の確保が難しい。
③場所柄、何杯も飲む客が少なく客単価が意外と低い。
想像で箇条書きしたが、収益性を重視する外資系ホテルなどは終日利用できるラウンジに併設することでお茶を濁しているのではないか。今後もホテルバーは減ってゆくことが予想される。
管理人は規模が大きなバーよりはカウンター中心のような小さなバーが好きだ。また、レストランに併設しているようなウエィティング・バーも待ち合わせなど気軽に使えてお気に入りなのだが。
北海道のホテルバー事情はどうであろうか。道産子バーテンダーはコンクールでの優勝が多く、全国的にもレベルが高いと云われている。やはり、ススキノがあるせいか。島国なので人材の流失も少なく、Uターンも多いのかもしれない。
札幌のシティホテルも老舗ホテルは独立したバーを持っているところが多い。京王プラザホテル「クロスヴォールト」は1階だが長いカウンターがあり、広い割には落ち着く。最近は女性バーテンダー(?)が何人か入り、雰囲気が変わったらしい。
札幌グランドホテルは唯一2ヶ所のバーがある。さすが老舗である。系列の札幌パークホテル「パーククラブ」は会員制だが宿泊者は誰でも利用できる。地元財界のサロンといったかんじである。
ホテルニューオータニ札幌「バーオークルーム」はこじんまりしており、隠れ屋的な存在である。オータニ自体が地味な存在だが、ひとりグラスを傾けるにはいいかもしれない。
ホテルオークラ札幌「バーオークラ」は1階レストラン脇の中二階に独立したバー「オークラ」があり、ここは落ち着く。オススメだ。
管理人はいちばん好きだったのは(過去形)、東急インのフレンチ「シャングリラ」に併設していたバーである。カウンターで8席程度のウエイティングバーであったが、札幌へ来ると夕食前にここで一杯やった。稚内出身のM君がつくるマティーニが美味しかったが、今はなくなってしまった。
この他、行ったことはないが、札幌後楽園ホテル「ダンテ」、ロイトン札幌やルネッサンスホテル「ギャラリー」にも独立したバーがある。
全日空ホテル、プリンスホテル、ノボテルなどはラウンジ兼なのでひとりナイトキャップというよりは同伴向けだが、アーサー時代からあるノボテルのバーラウンジ「バー トゥエンテーワン」のカウンターもよかった記憶があるが今はどうなったか。
新設ホテルでバーがあってもおかしくないところを調べてみると、クロスホテルはラウンジ兼で日中から営業、メルキュールホテル札幌は専用バーと思しき「ル・セパージュ」がある。今度、覗いてみたい。
今回、札幌シティホテルのバーサイトを見ていて気付いたのだが、どのホテルもボトルキープが東京と較べて大幅に安いことだ。たとえば、マッカラン12年がオークラで13,560円、オータニは同じボトルが11,500円とある。東京と比較して1万円程度は安い。ホテルバーは氷やミネラルは原則無料、キープ期間は三ヶ月だが、顔見知りになれば融通が利くところが多い。
「ホテルのバーは安い」と言って物議を醸し出した総理がいたが(すでにあの人は今)、決して高くはないと思う。たまにはホテルのバーを利用してみてはどうであろうか。孤高な至福な時間を味わえる。

 - すべての記事一覧, ホテル・やど関連