*

『北海道いい旅研究室12』(海豹舎)【書籍紹介】

iitabi12.jpg
舘浦あざらし責任編集の「いい旅研究室」が通算12冊目を発行した。前号が昨年1月発行、忘れた頃に出るこのシリーズであるが、最近は間隔が空いており、海豹氏の消息が気になっていた。それにしても、第1号発行が1999年なので、この出版不況の最中、よく続いていると思う。
12号はかなりボリュームアップ、価格も890円と値上がりしているが読みではある。冒頭には北海道廃線地図が、最近のいい旅では鉄道(廃線)記事が増えているが、この手の廃線地図は既に見飽きており、今さらという気がする。海豹氏は鉄道に嵌っているようで、力作だが鉄道に関してはもう少し旅と絡ませた方がよいのでは。
記事は作家の亀和田武氏とのふたり旅。前号は椎名誠氏との対談であったが、編集者の趣味的色彩が強い。そういえば亀和田氏、最近テレビではあまり見かけなくなった。
また、「合併しなかった村を勝手に応援するという企画」で鶴居村を紹介、管理人もご贔屓な村なのでじっくり読ませていただいた。よく書いているが、鶴居の温泉宿3軒紹介の内、ホテルTのことをかなりボロクソに書いている。ニュアンスはわかるが相変わらずである。
意外に面白かったのは北海道が舞台の映画特集。これについては別の機会で取上げたい。
最後に読者投票による人気宿トップ10を紹介
1.ホテル山水(定山渓)
2.銀婚湯(八雲町)
3.湯宿 だいいいち(中標津町養老牛)
4.民宿500マイル(白老町虎杖浜)
5.鹿の谷(上士幌町幌加)
6.滝乃家(登別)
7.中村屋(ぬかびら温泉)
8.山田温泉(鹿追町)
9.ガストホフぱぴりお(屈斜路湖)
9.朝日温泉(岩内町)
いい旅では御馴染みの温泉。管理人もこのうち7軒(宿泊は4軒)訪れているが、あまりにも宿のタイプが違いすぎて同じ土俵で語っていいのか疑問もある。しかし、個人向け宿で、良質な温泉が楽しめるという意味では共通しており、参考にはなるだろう。
いい旅シリーズは温泉ガイドではなく、あくまでも、編集者あざらし氏の独断と趣味であるということを踏まえて読めば面白く、北海道の宿探しに迷っている人にはいい手助けになる本だ。
管理人にとって、温泉ガイド本の師匠は、山渓に居らした故・美坂哲男氏で、氏の誉める温泉は殆どまわったが、あざらし氏の本をバイブルにして回っている人も多くいるので、是非ブレないで続けていただきたい。
【参考】「いい旅研究室9」を紹介した拙ブログ
==========
いい旅しよう 北杜の窓

 - すべての記事一覧, 書籍紹介