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林立するスペインバルとは異なるコンセプト「BARCOM(バルコ)サッポロ」

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最近、東京も札幌もスペインバル(狭義でのスペイン風立飲み屋)が林立している。ちょうど立飲みブームと重なり、いっきに増殖をした。経営の多くは外食のプロであり、店の造りなどはいかにも、それらしく仕上げいるが、価格や料理(タパスやピンチョスなど)に関しては納得いく店は少なく、最近では淘汰が始まっている。
個店バルとは別に、北海道では、函館旧市街の飲食店などが、一日限りのスペインバルとなり、各店手製のピンチョス(串刺しにしたツマミ)を提供する「はこだてバル街」イベントが今年4月で13回目を迎え、年2回の函館の風物詩として定着をした。
また、札幌ではスペイン風つまみタパスからネーミングをした「さっぽろタパス」が2006年から開催されている。こちらは5日間開催だが、函館同様に回数券式のチケットを片手に中央区内の飲食店を食べ歩くものだ。
その「さっぽろタパス」の流れを汲んだ、スペインバルが人気を集めている。場所はススキノではなく、時計台近くのオフィス街にある「BARCOM」である。この店、経営形態がユニークで、各分野のスペシャリストが共同で経営に当たっている。
街づくりの専門家やネーチャーガイド、料理人など数名が集っているが、実際のオーナーはお客さんであり、その「協力金」から成り立っている。今年秋のさっぽろタパスも300名から運営資金が集まったようで実行の運びとなった。
BARCOMの特長は「立飲み屋」ではなく、朝から夜まで時間帯に合わせたメニューを提供していることだ。「スペインにBar(バル)が、イタリアにBar(バール)が、フランスにCafe(カフェ)が、イギリスにPub(パブ)が、そして世界中の国々に気軽に立ち寄れる様々な店があるように」をコンセプトに、店名にあるコミュニケーション提供の場となっている。本来のスペインバルを実現していると云ってよいであろう。
味の方だがなかなかいける。道産食材にこだわっており、バル定番のハモンセラーノ(乾燥した生ハム)はスペイン産ではなく、大樹町産のホエー豚を使っている。ホエー豚というと花畑牧場を連想してしまうが、5年かけて開発したというだけあって、かなりいい。スペイン産よりも塩気が薄く、いかにも十勝産という風味。
このハモンセラーノ、管理人が同じ頃、桧山地方の海洋深層水から作った塩で、道内初のハモンセラーノを作ろうと提案したことがあり、製造者を関係する場所に何回か案内したことがある。豚には深層水も飲ませるが、せたな町の養豚業者に作らせることにした。
3年前にいい豚が出来たというので訪ねてみたが、それは単なるポーク肉であり、生ハムではなかった。ハモンセラーノの需要や管理方法などどうしてもわからなかったらしく途中で断念したそうだ。肉は旨かったので残念であった。これからでも可能か。
脱線したが、「BARCOM」では豊富産エゾジカのソーセージもかなりいい線をいっていた。淡白なエゾジカに合った香辛料を使っている。
ワインもスペイン産を中心にグラスで500円からあり、かなり種類も多いので、ワイン好きにはおススメだ。ランチ時間は椅子があるが、夕方からは椅子なしのスタンディングになる。
場所柄、観光客も寄れるので、良質な道産食材を味わえる店として、また交流スペースとしてもいけそうなBARCOMである。
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