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函館で観光電動自転車を導入、クルマから自転車へ 地域の消費拡大へ繋がる新モデルだ

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門司港のレンタル電動自転車 線路は廃線を利用したレトロ観光線 関門橋を望む

函館市や函館商工会議所などでつくる北海道新幹線新函館開業対策推進機構は11日から、JR函館駅前や西部地区で電動アシスト自転車を貸し出す新事業を始める。初年度は計8台を用意し、地域の観光振興や交通インフラの充実を目指す。同機構によると、電動自転車のレンタルは市内では初めて。(6/9付 函館新聞

電動自転車による観光が最近脚光を浴びている。管理人は一昨年、北九州の門司港を訪ねたが、「JOYiNT門司港」の名称で「電動ハイブリッド自転車」の貸し出しをしており、関門海峡を渡り(人道トンネルとフェリー)、下関まで往復をしてきた。1日料金が500円と手頃で、大変重宝をした。
運営をするNPO法人「タウンモービルネットワーク北九州」では電動自転車以外でもカーシェアリングの導入などに取り組んでいる。特にパリで普及している路上にあるステーションにて、利用者自身の手で貸出・返却を行う「セルフレンタル」も始めており、管理人が最近注目をしている住民も巻き込んだ観光エコモデルだ。
今回、函館市で導入される電動自転車は、「はこりん」の名称で、新幹線開業効果を高めるアクションプランの一環として企画。リースした電動自転車をロワジールホテル函館と地域交流まちづくりセンターに4台ずつ配備する。
台数は少ないが坂の多い函館では威力を発揮するはずだ。高台に観光スポットが集中しているので、細い道が多い元町地区へのマイカー流入阻止や違法駐車にも効果を発揮する。市電と路線バス、この電動自転車があれば函館市内の主要スポットはすべてまわれるはずだ(自転車だけでもOK)。
管理人の実家がある鎌倉市も電動自転車の導入を行っている。鎌倉は車の混雑が激しく、道は狭く、週末は駐車場も確保できない状態。また、函館と同じぐらい坂が多く、やはり観光スポットへ行くには登らなければいけない所が多い。民間だが「レンタサイクル鎌倉湘南」や「JRバステック」などが導入をし、好評を博している。また、夕方から朝までは通勤用に市民へ貸しており、行政でも北九州システムの導入を検討しているようである。
北海道観光はクルマ主体であるが、函館や札幌、また坂の多い小樽などは観光スポットも集約しており、電動自転車による観光が適している。地方都市以外でもニセコ、美瑛・富良野、南十勝、知床、釧路湿原など電動が威力を発揮しそうな場所はいくらでもある。
問題は民営だと料金が高くなってしまうことだ。10万円以上するため減価償却をするには値段を上げざるを得ない。通年営業が難しい北海道ではさらにネックである(鎌倉と同じ経営の人力車が函館から撤退したのも季節営業の難しさがあったと思う)。
やはり自転車メーカーの協力(プロモーションを兼ねたアンテナショップ的なサービス)や函館のような行政絡みの協力が必要である。また、観光客利用だけではなく、地域住民も使えて、各所に乗り捨て場があるような欧州形式の導入も考えるべきだ。札幌など最適だと思うが。
 
電動自転車の観光が普及すればエコ対策ではではなく、地域内での消費額が大幅に増えるはずだ。クルマでは通過型になってしまうが、宿泊客が増えるという期待もある。スロー型ツーリズムには最適な電動自転車である。

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