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「おとなの休日きっぷ」効果で函館が想定外の大混雑、交通費が安ければ需要があることを証明

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はやて接続が可能な白鳥は6日まですべて満席だ
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多くが休日パス利用者と思われる中高年層が函館駅構内を占拠
JR東日本が50歳以上を対象にした「大人の休日倶楽部」会員向けに年間2回、JR東+函館+金沢・福井が3日間乗り放題になる「大人の休日倶楽部パス」を発売している。利用機関は6/24~7/6までで、フリーエリア内の新幹線や特急が乗り放題になるものだ。今回、このパスを利用して函館まで来ている大勢の人に遭遇したがとんだとばっちりも受けた。
これまでフリーエリアは函館までだったが、今回から江差線・江差まで行けるようになった。実は管理人、たまたま2日(金)江差に立ち寄っていた。トイレを借りようと久しぶりに江差駅へ足を運んでみるとちょうど木古内行きが発車する間際。車両の中を覗いてみると席が完全に埋まっている。平日の10時8分発にしてはやけに混んでいる。以前、同じ時間帯に江差から乗車した時は乗客が3人であった記憶があるが、気に留めずにレンタカーで函館へ向かった。
函館駅に昼過ぎに到着したが駅構内は人でごったがえしている。まだ夏の観光シーズンには早い。外国人観光客もそれほど目立たない、居るのは中高年の集団で女性が目立つ。「みどりの窓口」で青森までのきっぷを求めると、満席だと云う。てっきり団体客かと思ったが、何と翌週6日(火)まで朝と夜遅い時間帯以外の八戸行きは満席なのだ。さらに八戸接続の「はやて」号もすべて満席だという。どうしてしまったのだろうか。
係員に尋ねると、「大人の休日パス」利用者が占めており、よく見ると利用期間が終了する7日以降はガラガラである。駅ナカの売店や食堂には「大人の休日倶楽部様10%引き」の貼り紙があちらこちらにある。
なるほど。これですべてが読めた。実は週末の函館のホテルが取れないでいたが、その前の週も同じであった。てっきり新装した競馬場やインバウンド関連で抑えられていると思っていたが、その中の多くが「大人の休日倶楽部」パス利用者なのだ。だから、キャンセルがなかなか出ず、管理人はJR北海道の旅サイトを通して、駅前にある「スマイルホテル」のみ中心部で空いていたので、予約を入れた(じゃらん・楽天・JTBなどはすべて満室)。
江差駅と江差線に観光客が居たのも、このパスで来た人たちとみて間違いないであろう。
JR東では閑散期と云われているこの時期に安いパスを出す。東京から函館まで片道で約18,000円、これが往復しても12,000円なのだから時間のある人は飛び付くであろう。しかし、管理人のように迷惑をする人間もいる。事実、所用があった青森までは自由席で超満員、八戸からの新幹線は3列席の真ん中であったが、乗客の大半がパス利用のおばさんグループだったので、急遽、グリーン車に変更をして帰京した(3,500円追加でグリーンに乗れるので東海道新幹線に比べ割安感がある)。
バスの利用期間は13日間であったが、フリーエリアの中でいちばん潤ったのは本州ではなく、函館でないかと予想する。何しろ夏休みでも空いているホテルが全く取れないのだ。恐るべし大人の休日効果である。次回は来年1月なのであまり期待できそうもないが、シニア市場の大きさ、首都圏人口の多さを再確認した。
北海道観光、函館(道南)観光が伸び悩んでいる原因のひとつは交通費の高さであると思う。これがクリアできれば相当な潜在需要がある。時間のかかる鉄道乗り継ぎをしてまでも北海道(函館)へ来たい。白鳥の乗客の大半は青函トンネル初体験だったようである。交通費が安ければ、その分、消費にまわる。
今回の大人の休日倶楽部パスによる大混雑は観光に携わる身にとって大変参考にもなった。また、観光事業者の方にとっても集客のヒントになったはずだ。一過性かもしれないが、リピータづくりへのビジネスチャンスであるし、来年もふたたび北海道(函館)へという会員も多いのではないか。
★おとなの休日パスの問題については「ホテルニューオーテ」さんのブログでも鋭い指摘をしている
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いつもは空気を乗せて走っている江差線もかなり盛況 街にもそれらしき観光客がいた
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パスを出せば10%割引に

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