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レンタカーの「北海道夏季料金」についてひと言、これは旧態依然の発想だ

北海道はまもなく本格的な観光シーズンに突入するが、道内移動手段のいちばん人気がレンタカーだ。レンタカー会社から見れば、夏の北海道はドル箱だが、7月1日より一斉に道内限定の夏季特別料金が適用される。
駅レンタカーを例に取ると、Sクラスの24時間通常料金は6,820円だが、夏季は9,970円にアップされる。4割以上の値上げになるが各社概ね同程度のアップ率だ。
先日1日に札幌でレンタカーを借りて函館まで移動をした。ちょうど値段が跳ね上がった日である。前日に予約を入れたが、レンタカー会社(トヨタ)では6/30から借りた方が通常期料金適用になるので安いという。どうしようか迷ったが30日に使う予定もなかったので1日からにした。マツダレンタカーで安い商品があったのでこちらにしたが、17万キロ走った前シーズンのクルマ(旧型デミオ)で相当ガタが来ており、運転していて不安であった。
この北海道夏季料金であるが悪しき商習慣であると思う。季節変動が極端な北海道、夏の間にいっきに稼いでしまおうということであるが、いちばん混雑する時期に値段を上げるのは利用者無視の発想ではないか。ホテル・旅館にも同様なことがいえるが最近では極端な夏季料金はなくなってきている。
いまだに夏季料金を高く取るのはレンタカーと長距離フェリーぐらいだ。フェリーは仕方がない面もあるがレンタカーは納得できない。夏前に新車が大量に投入され、秋が過ぎれば本州へ出稼ぎにでるか2シーズン目のものは売りに出される。オフシーズンが長く、季節変動が極端といっても十分にその対策は取られているはずである。
夏休みは航空料金も大幅に上がり、パックツアーでも倍以上になる。これに宿泊施設とレンタカーも上がれば北海道を敬遠するであろう。夏季特別料金が北海道観光の不振と結びついていることに気づくべきである。
以前は制限距離制度が北海道のみあった。これは一日当り200キロ以上など決められた距離以上を走ると1キロあたり数十円の別料金がかかるもので長距離を走ればバカにならない金額に跳ね上がった。最近ではこの制度は廃止されたが、北海道夏季特別料金がなくなる気配はない。
確かにレンタカー料金は安くなっている。駅レンタカーの場合、20年前はSクラス7,800円(通常期)、乗り捨て料金も札幌-函館間の場合、1万円(現在は7千円)であった。しかし、北海道での乗り捨ては道内完結・巡回型であり、、レンタカー会社のスタッフがわざわざ移動させる手間を省いているとも考えられる。たとえば、道内地方都市で借りて千歳空港や札幌市内で乗り捨てるのであれば、当然需要が多い個所に戻すのであるから乗り捨て料金を取ること自体がナンセンスではないか。
また、宿泊施設などはそれ以上に安くなっている。観光客が集まる時期だからこそ通常の料金で提供するべきではないか。
このあたりにも、北海道観光の悪癖がいまだ残っていると思う。

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