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オンネトーの観光バス事故から北海道ツアー旅行の現状が垣間見れた

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横転する夕鉄バス 十勝毎日新聞サイトより

 17日午前10時55分ごろ、足寄町茂足寄のオンネトー入り口付近の道道オンネトー線で、大型バスとオートバイが衝突して、大型バスが横転した。負傷者が多数出ており、2人以上が重傷の模様。(7/18付 十勝毎日新聞

東京でもこのニュースが午後に飛び込んできて各局で報じていた。事故の詳細はわからないが、場所は野中温泉からオンネトーへ向かう途中で、道が狭い湖岸まで行っていないので比較的広く、見通しもよい道路である。
ニュース映像を見ると赤い夕鉄バスが横転していた。死者が出なかったのは幸いであったが、乗客の大半は負傷をして、うち2人は重傷という。
夕張鉄道によると、バスには、首都圏からの観光客が乗車。15日に千歳空港を出発。富良野、美瑛、旭山動物園を観光し、留辺蘂町のおんねゆ温泉郷に宿泊。16日は知床を観光し、弟子屈町の川湯温泉に宿泊。ツアー最終日のこの日は摩周湖や阿寒湖、オンネトーを巡り、千歳空港に向かう予定だったという。
東京からのツアーということで調べてみると、JTBメディアリテーリング主催の「知床大自然北海道3日間」コースであることがわかった。スケジュールを調べてみたが、in outとも千歳空港で、道東の隅まで<字のようなかたちで周遊するスピード旅行である。料金も安く9月出発だと29,800円。7月でも3万円台なので値頃感のあるツアーだ。
詳しい日程を見ると相当ハードである。バスの走行距離は3日間で軽く千キロは越えている。宿に到着する時刻もかなり遅いであろう。典型的なメディア主催型ツアー(新聞の広告に載るツアー)である。
事故の原因とハードスケジュールは関係ないであろうが、管理人から見ると参加者、ドライバー共々お疲れさまで、余裕がない内容である。今回のコース、本来なら途中4~5泊はしてまわりたいルートである。
個人旅行、スローな旅、滞在型旅行の時代と云われていても、実際道外から来る旅行者の多くは未だに今回のようなツアーを利用する。旅行日数が減っている現在、2泊3日の北海道周遊が当たり前になっているのだ。20年近く前から新しい旅行形態の構築と叫んでいながら、現実は遅々であり、社会状況もあり、マスツーリズムから脱却できていないのが北海道観光の実態なのだ。
オンネトーの事故を見て、マスツーリズムならびにカミカゼ型ツアーのあり方を考えさせられた。
1 日目
羽田(7:00~10:40)発→新千歳着→富良野→◎美瑛→旭山動物園→層雲峡→夜:温根湯温泉(泊)
2 日目
朝:温根湯温泉→世界遺産・知床めぐり◎ウトロ散策([知床八景]オロンコ岩・ゴジラ岩など/≪事前OP≫知床観光船:2,790円→[知床八景]◎知床五湖(一湖・二湖付近散策)→<知床横断道路>→[知床八景]知床峠(羅臼岳・国後島を眺望)→[知床八景]プユニ岬→[知床八景]オシンコシンの滝→夜:川湯温泉(泊)
3 日目
朝:川湯温泉→◎硫黄山→[北海道遺産]◎摩周湖→◎阿寒湖→◎オンネトー(湖面変色の不思議な湖)→足寄→◎十勝清水→◎日勝峠→新千歳または帯広または旭川発→羽田(18:00~22:55)着
【参考】JTBメディアリテーリングのこの事故に関するリリース

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