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函館朝市と元青森駅前市場「AUGA」

3日連続で青函の話題を。
先日、青森では昔の駅前市場(新町市場・りんご市場)に寄った。今は「AUGA」という三セク系のテナントビルの地下に鮮魚や野菜・乾物、食堂などの店舗が入居している。ニワトリをイメージしたユニークな外観だが、館内は100円ショップや市の公共施設があり、どこか釧路市のMOO(フィッシャーマンズワーフ)を思い出させてくれる。
朝食前に地下の市場を訪れたが、昔の駅前市場をほぼ再現しており、なかなか雰囲気がよい。ホタテやホヤ、雲丹、下北のマグロなど地場食材が並んでおり、値段も安い。商品を覘いていても、店員は殆ど声をかけて来ない。約90軒ある店舗で、「お兄さん」と声を掛けられたのは僅か2軒ほど。買って帰りたかったが、これから函館へ移動しなくてはならないので、見学で終わってしまい残念であった。このAUGA地下にある市場は昔の雰囲気をそのまま残し、観光ずれしておらず、大変好感を持てた。
その数時間後、函館朝市を通った。昼過ぎであったが、まだまだ観光客で賑わっている。管理人は市場の先にあるホテルを取ったので、キャスター付きのバックを引きずりながら歩いていると、すぐに観光客と思われたようでキャッチセールスにあった。カニ、メロンと函館に関係ないものばかりの押し売りであった。
夕食を取った後、10時近くにも同じ場所を通ったが、なんとそんな時間でも食堂のおじさんが声をかけてきた。首を振ると「こんな時間に食べる訳ないよね」と言われ、苦笑いをしてしまった。
管理人は朝市の変遷を20年以上見ているが、露骨なキャッチは以前からあった。しかし、最近は店の種類も増え、朝から晩までである。まだ、ススキノのキャッチの方が質がいいのではないかと思ってしまった。ホテルで観光客の会話を聴いていると、やはり朝市でカニを買うというのが多く、函館=イカではなく、カニなのだとあらためて思った次第だ。
青森の駅前市場と函館の朝市。見比べてみて、地場食材の数は青森の方が上である。認知度の違い、観光客数の違いだけであって、これで新幹線が青森まで延伸し、市や県が駅前(新町)市場を本格的にPRをすれば函館にとって手ごわい存在になりそうである。公設市場とは誰のためにあるのか、考えさせられた。
しかし、青函市場連携というのも新しい観光資源になるのではないか。たとえば、八戸市の「八食センター」は新幹線開通により、多くの観光客が押し寄せ、全国的にも知られるようになった。青森・駅前市場と函館朝市を同時に体験できれば消費者(観光客)の目も肥えて、市場にとっても刺激となり、シナジーが期待できる。
これまで青函連携観光と云われながら、実際は動きが乏しかった。新幹線の青森延伸、さらに北海道新幹線開通に向けて、両者は関係を密にしなくてはならない。

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