*

加森観光がルスツにクラブMEDやGHMを誘致 需要を海外へ本格的に求める 

世界で高級リゾートを展開するGHM(シンガポール)とクラブメッド(フランス)が後志管内留寿都村に相次いで進出を決めたことが13日、明らかになった。加森観光(札幌)が現在のルスツリゾート敷地内に誘致したもので、ホテルや別荘、コンドミニアムを建設し、早ければ2015年に開業する。 (9/14付 道新)

日本初進出となるGHMは、世界各地で最高級リゾートを手がけるアマンリゾーツグループのホテル運営会社で、バリやベトナムなど世界各地で19のホテルを運営している。 ルスツに69億円かけて建設するホテルは、アジア地域の高級リゾートとして定評のある「チェディ」ブランドを想定し、全80室はいずれも約85平方メートルのスイートルームとする。静寂さを保つためルスツリゾートの遊園地やスキー場からあえて離れた場所に建て、周辺には3億~5億円の高級別荘30棟を分譲する。
一方、クラブメッドは米国やフランス、タイなど世界20カ国以上の約80カ所で高級リゾートを運営。日本ではサホロと石垣島に次いで3カ所目となる。今回は300室の大型ホテルで、建設費は75億円。GHMとの競合を避けて、スキー場やゴルフ場の近くに建設し、家族で過ごせる「四つ星」級のホテルを目指す。
加森観光は両リゾートホテルの誘致のほか、中国や香港などの別の不動産開発会社4社と約820棟の別荘と1280室のコンドミニアムを分譲、販売する計画も進めている。
加森観光は留寿都村内に1150ヘクタールの土地を所有している。これらの計画に90ヘクタールを充てる。実現すればルスツ地区の収容能力は4千人以上増加、外資による投資額は計513億円に達する見通しだ。(以上道新記事から抜粋)
さすが加森である。自ら経営をするのではなく、海外から誘致するあたり、極力リスクを避け、自腹を切らない同社の真骨頂とも云える。
ルスツは新千歳空港やニセコからも近く、すでに多くのアジア系観光客が訪れている。スキー場の方は広大だが、高い山がない所を無理やり拡張したので、ゲレンデとしての魅力に乏しい。しかし、アジア系から見れば初心者コースが多いので滑りやすい。ゴルフ場からアトラクションと、ひと通り揃っているが、今のままでは目が越え始めたアジア系にも飽きられてしまう危険がある。
クラブメッドは加森が運営するサホロスキー場に国内第一号村がある。ホテルは老朽化しているが、地中海クラブの固定ファンは多い。ルスツの場合、外国人客狙いでクラブメッドを誘致するのであろうか。どちらにしても、国内スキーツアーが廃れ、リゾートとしての魅力もいまいちのルスツで日本人の集客はあまり期待できない。
ルスツは加森のホームタウンである。もともと大和ルスツと名乗り、東京の不動産会社が運営していたが倒産。留寿都村からの依頼で、加森が引き受けたのがきっかけだ。その後、同社発展のシンボルでもあったが、最近は大きな話題もなかった。サホロのゲレンデも外国人向けに大拡張をするが、活路を海外へ求め、本格的に動き出したかんじだ。
ニセコ、富良野に続いてルスツも外国人客で賑わうようになるであろうか。

 - すべての記事一覧, スノーリゾート