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隠れた名湯ビジネスホテル・函館温泉ホテルが来月末で閉館

大館観光(函館市昭和3、橋本範行社長)が運営する宿泊施設「函館温泉ホテル」(函館市大森町3)が11月末で閉館することが分かった。源泉かけ流しの温泉と、津軽海峡を一望できる眺望で人気を集めたが、長期的な不況と市内の宿泊施設の増加の影響で客数はピークから半減。老朽化した建物の改修が必要とされることから、閉館を決断した。同社は今後、売却先を募る。(10/22付 函館新聞

函館温泉ホテルは1988年に開業。91年には新館を増築し、客室は合わせて81室。国内外の団体旅行者を中心に宿泊客を受け入れるとともに、日帰りの入浴の利用も多かった。しかし、ここ数年は函館駅前地域や本町・五稜郭地域に本州資本のホテルが続々と開業した影響で利用者は減少。また、建物の大規模な改修が必要とされることから11月30日に営業を終了することになった。

 

同ホテルは函館駅からかなり離れているが、目の前が大森浜、茶褐色の源泉掛け流しの豊富な湯量と広めの大浴場があり、管理人も宿泊、日帰り入浴で何度か利用させていただいた。ホテルはビジネス向け客室と団体向け(?)の和室に分けられていたが、1988年開業の割には老朽化が進んでおり、シングルはネットが使えず、洗浄機付きトイレもなし。扉や窓にもガタが来ており,ひと言ぼろかった。

しかし,温泉浴場は質感は素晴らしく、最近では市内各所に温泉付きビジネスHが出来たが、泉質はダントツであると信じており、木箱のようなものから流れ出る源泉が気持ちよかったものだ。また、館内には「春華亭」というラーメン屋が一階にあり、外出が面倒な時はここで夕食をいただいた。

宿泊客は管理人のようなビジネスか修学旅行、格安のパックツアーなどに利用されており、料金もシングルで3千円台、2食付でも6千円以下であったので、経営は相当厳しかったのではないか(数年前はこの倍程度の料金であったと記憶している)。

同ホテルは一時、函館駅前に「ホテルオーシャン」と「ホテル第2オーシャン」を運営していたが、現在は売却され「スマイルホテル」になっている。今回の函館温泉ホテルの閉館でホテル業からは完全に撤退すると云う。

函館市内のホテルは何度もこれまで書いているように、供給過剰に達している。3年ほど前に全国から資本が集中したが、その煽りを喰ったひとつが、同ホテルのような地元資本のホテルである。設備は古く、場所も悪いが、手軽な料金と食事、そして温泉でカバーをしていたが、殆ど宣伝もしていなかったので、管理人が勧めても誰も知らなかった。

そういえば先日、大門の屋台村で、店のオーナーと従業員に「市内の温泉でいちばんのおススメはどこですか」と質問をしたところ、揃って「温泉ホテル」と返ってきた。やはり、理由は泉質と云っていた。市内の宿泊事情からして、もうホテルは無理であろうが、この温泉は福祉施設などの形で残していただきたい(市場されあれば、スパ&トリートメント型お手軽リゾートに改造しても面白いと思うが現在の函館では無理)。

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