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「旅ガール」創刊、アンノン族、ディスカバー・ジャパンで盛り上がった女性旅行ブーム再来するか

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雑誌不況の最中、優れた企画力で売れる雑誌を作るエイ出版が「旅ガール」を創刊した。同誌は「週末になると旅に出掛けたくなる旅意欲放出中の女性に、ひと味プラスした旅の仕方と旅ファッションを提案する」をコンセプトの創刊された旅行雑誌だ。

第一号の特集は「東北の旅」。仙台&松島を中心に、マンガの街・石巻などを特集している。秋に東北は定番であるが、久しぶりに登場した女性向けの旅行雑誌である。かつては、「るるぶ」や「ジョイフル」などの女性向け旅行雑誌があったが既に廃刊。現在では「るるぶ」を発行していたJTBパブリッシングから版権を買った「」(新潮社)ぐらいしか女性向け旅行誌は存在しない(特集は多いが)。

「旅」もJTB時代とは内容が変わり、海外旅行が中心であったが、今年に入り国内記事が増えるようになってきた。それも、1970年代のディスカバー・ジャパンを彷彿させるような内容であり、世の女性を旅にいざないだ「an・an」の全盛期を思い出させてくれるようなものである。

”アンノン族”が闊歩したのは30年以上前のことだが、今の社会状況とは共通点がある。当時は学生運動も終わり、若者は閉塞感に包まれ、シラケの時代と呼ばれていたが、同時に旅行ブームが起きている。己を見つめ直すようなひとり旅が流行った時代であるが、今ふたたび違った形の閉塞感に覆われ、自分探しをする人が増えている気がする。

以前、拙ブログで女性の登山ブームについて紹介をした。そのブームの背景には自然回帰や達成感を求め、そこに自分探しがあるのではないかと管理人は想像している。景気が右肩上がりの時代は露天風呂やスパエステブームなどを女性が牽引していたが、ふたたび、等身大の旅に時代が向かっているのではないか。

70年代のような旅行ブームが起こるかどうかは未知数であるが、こういった雑誌が創刊されること自体、「山ガール」ブームと共に新しいレジャー志向の表れと受け止めることができる。ここに目を付けたエイ出版の企画力には感服するが。

70年代の小京都ブームは女性たちが作ったものだ。小樽なども陽の当たらない斜陽都市から観光都市へ変貌を遂げることができた。かつて小京都と呼ばれた町も最近は観光客減少で苦戦をしている所も多い。しかし、ふたたび”ディスカバー・ジャパン”型のじっくり自分探しの旅が増えれば、国内観光そのものが大きく変わるはずである。リゾートもいいが、旅の原点は物見遊山ではないであろうか。

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