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帯広-釧路間の特急バスが廃止 札幌一極集中で苦戦するローカル都市間バス

くしろバス(釧路)と十勝バス(帯広)は、共同運行している帯広-釧路の都市間バス「特急すずらん号」を来年3月末で廃止することを決めた。関係自治体の理解を得た上で近く、釧路と帯広の運輸支局に届け出を行う。 (12/6付 道新)

昨日に続いてバスの話を。

「すずらん号」は1989年に運行開始。ピーク時の96年には1日4往復し年間3万数千人の利用者があった。2007年には十勝バスの浦幌-帯広間の路線が廃止されたのに伴い経路を見直し、代替路線としても活用されていた。

近年、利用者減が続き、08年11月に1日4往復から2往復に減便するなどしたが、年間を通じて1万人程度にとどまり、不採算路線となっていた。廃止方針は6日の十勝管内浦幌町議会で水沢一広町長が明らかにした。

 

不採算路線バスの廃止が進んでいるが、都市間バスにもジワジワと廃止の波が押し寄せている。この帯広-釧路線はほぼJR根室線に沿っており、約2時間半をかけて国道38号線経由で結んでいる。釧路発の都市間バスでは根室行きの「特急ねむろ号」があるが、こちらも最盛時一日4往復あったが、現在では平日2往復に減便されている。

「ねむろ号」の場合、根室エリアから釧路市内への病院へ通院する利用客が多かったが、赤字路線のため補助金で路線が維持されている。「すずらん号」の利用者層はわからないが、帯広-釧路間の交流・移動がそれほど多いとは思えない。昔、この区間は「急行ぬさまい」という列車が一往復運転されていたが、快速に格下げされ、10年以上前に廃止されている。

JR特急を利用すれば1時間半の距離、往復割引のSきっぷを購入すればバスと大して料金は変わらない。直通利用者よりも途中の浦幌、音別などからの利用者が多かったのではないか。

札幌一極集中が進み、道内中核都市の衰退が進む。その都市間を結ぶバスは利用者減に曝されている。釧路発着の場合、帯広線、根室線以外にも旭川線、北見線がある。管理人は帯広線以外は乗車しているが、厳しい状況であろう。

札幌線は帯広発は増便されるほど好調、釧路発も根強い人気があり、ここでも札幌一極集中が伺える。エアコミューターの北海道エアシステム(HAC)が札幌(丘珠)発着に路線を集中させ、他の都市間を結ぶ空路から撤退しているのと同じ原理である。道内の地方都市ならびに公共交通、危うしである。

Photo0008  こちらも利用者減少に苦しむ「特急ねむろ号」 1992年頃撮影

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