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「るるぶ」が通算4千号 JTBはるるぶブランドをもっと活用すべきだ

rurubu

JTBパブリッシング発行の「るるぶ」が先日9日に発行された「るるぶ沖縄’11」通巻4千号を迎えた。第1号は1984年発売の「るるぶ京都」、その後、海外版も加わり、現在国内190点、海外62点を発行しており、総発行部数では約3億8千万部で旅行情報誌としては日本一という。

「るるぶ」によって旅行スタイルが大きく変わった点がある。それはムック本としての発行である。ムックとは、雑誌と書籍を掛け合わせ、サイズが大きく、写真が多いなどの書籍をさすが、それまで旅行ガイドといえば、ポケットサイズが定番となっていた。実際、JTB(当時日本交通公社)発行のガイドブックも「ポケットガイドブックシリーズ」が定番となっていた。

当初はこんなに大きくて、持ち運びに不自由するのではないかと思われたが、今では大半の観光客がムック版を当たり前のように利用しており、ポケット版を持ち歩いていのはあまり見かけなくなった。

管理人の記憶では、最初の頃の「るるぶ」はガイドブックというより、女性向けの旅行雑誌であったはずだ。「anan」などの旅特集の流れを引いているのであろうが、けっこう読み出があったが、途中から情報ガイド版登場したのではないか。一時、「じゃらん」のようなツアー紹介雑誌になった時期もあったが、現在ではガイドに一本化されている。

競合では昭文社の「まっぷる」シリーズがある。同サイズで、どちらがいいかというと難しいところだがコンテンツとしては「まっぷる」の方が充実しているかもしれない。「るるぶ」は温泉ガイドの場合、JTBの契約宿などの紹介になってしまうので個性的な小宿も出ている「まっぷる」と比較するとやや面白みに欠ける。また、記事広告(おもに宿泊施設ガイド)が多すぎる。

 

それにしても、「るるぶ」は旅行産業の中でもトップクラスのブランドである。実際、JTBでは宿泊予約サイトを「るるぶドットコム」、以前は経路案内(乗換え案内)にもるるぶブランドを使っていた。しかし、その高い知名度を十分に活かしていなかったのではないか。宿泊予約サイトも、すべて”るるぶブランド”に統一するなどしてもいいと思うが、お堅い社風のせいか中途半端な印象だ。長年に亘って旅行業界をリードしてきたJTBであるが、思い切った施策を打ち出して、ネットエージェントと競り合っていただきたいと願う。

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