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マレーシア企業がニセコビレッジで大規模リゾート開発 国際リゾートと呼べるような時が来るか

 

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写真 ニセコヒラフ地区のコンドミアムと外国人向け店舗

マレーシアの複合企業YTLは今後10年間で数億ドルを投じ、ニセコ地区で総合リゾートを開発する。スキー場やホテルを備えたリゾート施設「ニセコビレッジ」で、新たな別荘地や商業施設などに整備に乗り出した。アジア層の富裕層を呼び込めるリゾート地を育てる。(12/15付日経新聞北海道版)

ニセコビレッジ内のホテル「ザ・グルーンリーフ・ニセコビレッジ」(旧・ニセコ東山プリンスホテルの横で2011年6月にコンドミニアム4棟を着工し、14年に完成させる。1LDKから3LDKの125戸を用意、温泉施設も備える。

ニセコビレッジは旧コクド(西武)系の東山スキー場とホテル、ゴルフ場などが前身。グループのリストラで、ハゲタカ・シティグループの持ち物となり、YTLが今週約60億円かけて買収した。もともとニセコエリアの中では後発。ヒラフとアンヌプリに挟まれたような場所にあり、奥まっている。その分静かでリゾー地としての条件はこのエリアの中でもっとと恵まれているのではないか。

今秋、管理人はニセコ地区の開発の具合を見学に行った。以前はヒラフ地区が中心であったが、今ではニセコビレッジを始め、かなり奥まったところまで開発をしている。森林伐採も行われていたが、先日の道議会では、外資の森林買収を危惧する声や水資源の保護などが議題にのぼった。

現在、道の調査で外資が取得する森林は少なくても33ヶ所、東京ドーム180個分の820ヘクタールあるそうである。所有者は香港がいちばん多く、シンガポール、マレーシア、米国とつづく。かつてはオーストラリアがニセコの代名詞であったが、今では中国系企業などアジア勢が狙いを定めており、中国富裕層がターゲットとされている。

管理人はリーマンショック前の投資ファンドの金がニセコに投じられ、ショック後、ニセコからの撤退が増えるのではないかと予想したが、比較的ダメージが少なかったアジア勢を中心に積極的な投資が行われている。

ここまで来ると、ニセコの外国人リゾート化はホンモノとみてよいかもしれない。しかし、日本人から見ると今だにピンと来ない。また、シティバンクのように次から次へ売却が繰り返されるのではないかという危惧もある。

ニセコはバブル期に国内デベロッパーによって同じような状況になっていた。コンドミニアムなども建てられたが、今では廃墟に近いものもある。リゾートホテルも売却が進み、未だに処理が終わっていない。

ニセコが国際的リゾートになっているのは事実だが、どうしても砂上の楼閣のような脆弱さを拭いさることができない。それは多くの日本人がバブル期と違い傍観者であるからか。

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