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「大人の休日パス」で今回も函館が大盛況、新幹線延伸の恩恵を持続できるか注目

JR東日本が、満50歳以上の会員を対象に販売した格安旅行切符「大人の休日倶楽部会員パス」が、函館観光に好影響をもたらしている。利用は13日から25日までの期間限定だが、会員パスの発売は東北新幹線の新青森延伸開業後初めてで、新幹線を利用して道南まで足を延ばす観光客が増加。函館での宿泊をセットにしたプランも大幅に予約が伸びており、地元の観光関係者は利用客に熱い視線を送っている。(1/22付 函館新聞

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新青森で降りた客の多くが在来線の「白鳥」へ。津軽海峡線利用者の多くが「大人の休日パス」だ。函館駅へ着くと特典のポスターなどが目立つ

昨年7月の乗り放題期間、函館が大いに賑わったことは拙ブログで紹介したが、それ以来のフリーパス実施である。あらためて、仕組みを簡単に説明すると、JR東日本の50才以上限定のクラブカード「大人の休日倶楽部」に加入すると、年2回、JR東日本全線と西日本の北陸エリア、民鉄の一部に加え、JR北海道管轄の函館駅と江差駅までが、新幹線や特急も含めて3日間乗り放題となるものだ。

今回は1月13日から25日まで実施されたが、昨年は北陸エリアまで出かける客が多かったという。冬の金沢や越前ガニなどが目当てであろうが、今回は新幹線延伸効果もあり、管理人の予想通り函館へ来た。

新幹線と津軽海峡線特急を乗り継いで函館へ行く場合、片道で約1万9千円、金沢だと約1万2千円(上越新幹線経由)なので函館は相当なお得感がある。通常なら函館市内のホテル旅館は閑散期であるが、宿泊予約サイトで調べると、かなり埋まっている。このパスを使えばホテル代を入れてもこの時期、2泊3日・2万円程度で来れてしまうのだ。この料金ならパスを利用して毎度、函館へ来るリピーターも増えるであろう。

大人の休日カードの会員は123万人という。会員が集中してやって来るので観光地によっては大きな波及効果を生み出すことになる。函館バスではこの時期に合わせ、松前史蹟コースなどの定期観光バスを運行した(記事はこちら)。また、湯の川温泉でも会員を対象にしたパッケージ商品を出しているホテル旅館もある。飲食店や土産物店などでは会員カードを提示すれば安くなるところもある。

この休日きっぷ、観光業者からは回数を増やせないかという声も出ている(以前は年3回)。確かに実施期間は短い。しかし、これは会員獲得への目玉商品であり、破格値なのでこれ以上は期待できないであろう。むしろ、金額が高くなっても通年でのフリーきっぷの発売、エリアを全道に拡大するなどに期待をしたいところだ。昨年4月に廃止された「ぐるり北海道フリーきっぷ」のようなパスが会員向けに再登場すれば需要が期待できる。また、JR北海道の「悠悠旅倶楽部」と連携できないものであろうか。

次回はまだ発表されていないが、例年通りだと6月下旬である。この頃には東北新幹線にE5系が登場、さらに函館までが速くなる。青森が新幹線全通の効果をあまり受けていないようだが、6月は観光シーズンで青森下車客も増えるであろう。また、函館はどこまで新幹線効果を持続できるか。青函観光の相乗効果に期待したいところだ。

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