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函館の宿泊者が15%増、一過性で終わらせない為には魅力ある宿を増やすことである

函館市や函館商工会議所などで構成する「北海道新幹線新函館開業対策推進機構」は24日、昨年12月4日の東北新幹線新青森開業に伴う波及効果調査として、函館市内の宿泊施設の12月の利用状況を発表した。それによると12月1—31日に市内10施設に宿泊した人数は、前年同期比で約15%増だった。同機構では「増加傾向は新青森開業効果と推測されるが、今後も調査を継続し動向を見極めたい」としている。(1/25付 函館新聞

’11.01Hokkaido1 001 人気のラビスタ客室から摩周丸方向を見る

前回のブログで「大人の休日きっぷ」による函館観光への効果について書いたが、こちらのデータによると、新幹線の延伸により、昨年12月の函館市内宿泊者が前年比で15%伸びたという。

週末に利用が集中しており、「東北新幹線の新青森開業効果とクリスマスファンタジー実施のタイミングが相乗効果となって現れたのではないか推測される」と推進機構では分析している。クリスマスファンタジーが相乗効果かどうかは?であろうが、新幹線効果は間違いない。

それにしても15%も伸びるとは驚きである。その前年が悪かったはずなので、”数字のマジック”もあり、発表した団体が北海道新幹線関連なので、多少の景気付けもあるかもしれないが函館にとっては低迷脱出のチャンスである。

函館の観光地としての強みは宿泊者の多さである。道外客の宿泊率では札幌の次であるが、最近では個性的な宿が増えている。バラエティに富んでいるという意味では道内屈指であろう。しかし、個性的な宿があっても、どこかミスマッチであることも多く、どうも提供する側と利用者との間にギャップがある気がする。

駅前周辺や五稜郭地区にはシティホテルやビジネスホテルが競いあっている。湯の川には古くからある温泉宿が、西部地区にはペンションや古民家を改造したような民宿など、ベイエリアにはリゾート&スパ系ホテルなどがあり、ホテル選択には不自由はしない。しかし、定番・定宿にしたいような宿がないのが函館である。これはどうしてであろうか。

理由として考えられるのはリピーターや連泊客が少ないため、ホスピタリティが高い宿が育ちにくい土壌などが考えられるが、やは前述したように宿側の認識にズレがあるような気がする。高級志向を目指している宿も多いが現状ではなかなか難しいのではないか。

今後、函館にリピーターを増やし、さらに客単価を上げるためには宿泊施設の意識改善が必要であると思う。先日のブログでトリップアドバイザーが選ぶ人気ホテルでラビスタ函館が上位に来たことを取上げた。失礼な言い方かもしれないが、あのクラスでも人気宿となってしまう。どうして人気があるのか分析をしてみることでいろいろなことを見えてくるはずだ。

新幹線やおとなの休日効果以外にも昨年は函館空港の利用者が8年ぶりに増えている。泊まりたい宿が増えればおのずと観光客は増えるはずである。是非、宿泊施設はこの追い風を捕まえていただきたい。

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