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3月より北海道バスが札幌-函館間高速バスに参入、”黒船”となるか

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 昨年9月の拙ブログで、「高速バス札幌函館線に大阪の貸切バスグループが免許申請 競争激化か」と題し、都市間バス札幌-函館線に新規参入事業者が登場したことを紹介した。その後、12月9日付で一般乗合旅客自動車運送事業の新規許可が下り、3月17日より、「函館特急ニュースター号」として、一日6往復体制(夜行1往復)で走らせることになった。

運行するのは、これまで道内で貸切事業を行ってきた「北海道バス」。もともとは大阪の会社で全国に貸切バスのネットワークを構築している。北海道では、かつての「北海観光バス」を吸収し、現社名にあらためている。北海道バスを知らなくても、北海観光の貸切バスを見かけた人は多いのではないか。

北海道バスは貸切からの転入組だが道内の貸切バスは飽和しており、利益が出ない状況である。規制緩和により、バス事業へ異業種(おもに土建や重機・トラック関連など・北海道バスグループも同様)から多くが参入したが、景気悪化と重なったため、観光貸切はジリ貧。北海道バスのような体力のある企業は、方向転換をして乗合バス事業に参入したようだ。

北海道バスは札幌本社であるが、函館には系列の東日本バスがあり、そこの車庫が借りられるため、国の審査もクリアしたのであろう。これまで札幌発着の都市間バスの大半は、北海道中央バスとの共同運行であったが、今回道内では絶対的な力がある中央バスを競合に回しての参入である。道内の乗合バス業界にとっては、”黒船”登場かもしれない。

札幌-函館線は激戦区だ。高速バス以外にもJR特急、航空機(HACとANA)と3つの公共交通機関で凌ぎを削っているが、それだけ需要も高く、それぞれの交通機関に一定の支持者を抱えている。特に料金の安いバスは裾野を広げており、まだまだ開拓の余地がある。また、高速道路の延伸工事が進んでいるので、札幌函館間はまもなく4時間半程度で結ばれ、既存のバスだけではなく、JR特急にとっても手強いライバルである(JRの方が危機感が強いのではないか)。

 

最後に札幌側の乗り場について話したい。北海道バスは「大通バスセンター」を使用する。駅近くにも停車をするがかなり不便である。既存の「はこだて号」は「中央バスターミナル」発だが、利用者の立場から言わせていただくと、札幌駅前ターミナルから出発すべきである。

大通バスセンター、中央バスセンター共、石狩街道を渡った大通の東側にあり、重い荷物を持って行くには不便過ぎる場所だ。人の流れも大通から札幌駅周辺に移っているので改善を望みたい。

福岡の天神バスセンターや博多バスセンターのようにターミナルの中心に乗り場があれば便利なのだが。わかりやすさの点からも長距離都市間高速バスはすべて、札幌駅前ターミナル発着に統一すれば利用者の拡大に繫がると思う。手狭なら札幌駅北口に高速バス乗り場をつくってもよいのではないか。狭く、暗い駅前Tよりも、北口のバス乗り場付近に高速専用乗り場と待合室をつくることぐらいはできそうであるが。札幌市の意見も聞きたいところだ。

*余談・函館バスがどうして都市間高速バス事業に参入していないのか不思議だ(既存の「はこだて号」は中央バス・北都交通・道南バスの共同運行)。乗合長距離バスの数ではダントツの函バスだが道南バスに譲渡したのであろうか。

 

下記、比較表をはじめ詳細については「北海道紀行」さんサイトを参考にさせていただきました

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