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日旅が近ツリを逆転、近ツリの商品企画には問題あり

旅行会社の取扱い額(売上げ)で日本旅行近畿日本ツーリストを抜いて業界2位に浮上した。
2006年上半期ベースのものだが23年ぶりの逆転となる。日旅の国内・海外旅行を合計した上半期の総取扱高は約2203億円で、近ツリを15億円上回った。
以前、両社は合併が内定したにも関わらずご破算になった経緯があるが、社風もかなり異なる。一時はJTBと競うほどの勢いであった近ツリも親会社である近鉄の不振やパルケエスパーニャ、ホテルの失敗などで苦戦をしている。
近ツリ本体もメディア旅行事業として業績がよかったクラブツーリズムを売却するなどしてスリム化をはかっている。
ところが、そのスリム化が旅行商品の脆弱化につながっている気がしてならない。たとえば首都圏から北海道へのフリーツアー(1泊分のホテルと往復の航空機がセットになっているような商品)の場合、参加人数が2名以上、行程も3泊が上限など制約だらけで、えらく使い勝手が悪いものになっている。
採算性の追求からであろうが、日本旅行の場合、日程、チョイスできる宿や交通機関も多様であり、汎用性が高く、個人旅行には便利なものになっている。
これは以前からかんじていたことだが、近ツリの商品は個人旅行志向者にとって使い勝手が悪い傾向がある。また、ネット対応なども日旅が積極的なのに対し、近ツリは利用者のニーズを読み取れていない気がする(「宿ぷらざ」と「Eクーポン」を比較してみると面白い)。
マス志向の近ツリと個人志向の日旅という印象があるが、今後、どう変化してゆくのであろうか。

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