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カラカミ観光が洞爺湖と阿寒湖のホテルを1年休館、踏ん張ることができるか正念場だ

北海道の観光ホテル大手カラカミ観光(札幌市南区)は18日、道内にあるグループの2ホテルを、1年程度、休館にすると発表した。対象となるのは、洞爺湖温泉にある「洞爺パークホテル天翔」(280室)と、阿寒湖温泉にある「ホテルエメラルド」(206室)。(4/19付 読売新聞北海道版

先日の拙ブログで、「鶴雅グループ」の一部宿が今月連休前まで一時休業をすると述べたがカラカミ観光は1年程度の長期休館である。道内の観光業者から成る「北海道観光振興機構」によると、道内で長期休業するのは初めてという。

同社は全国で14の観光ホテルを運営しているが、震災後、道内で運営する5ホテルで約1万5000人のキャンセルがあり、外国人観光客はほぼゼロになった。本州からの宿泊客や外国人観光客の予約回復が見込めないため、洞爺パークホテル天翔を5月から、ホテルエメラルドを7月から、休館することとした。

洞爺湖と阿寒湖には2館ずつのホテルがあるが、1館に経営資源を集約してコスト削減を目指す。両地域は同社の中でも外国人が占める割合が2割を占め、両施設の売上高は10年3月末で全体の9%を占めている。一方、道内客が多い定山渓の宿泊客は堅調という。

外国人・団体客依存のホテルにとって震災は大きな痛手だ。個人客需要が高い「鶴雅グループ」でも休業をするほどなので、2館体制のカラカミは1ヶ所に集約するしかないであろう。ましてや、宮城県秋保温泉にも2ヶ所の大型温泉ホテルを保持しており、現在は復興支援企業の宿泊施設となっている。

カラカミは”宇宙一”のキャッチコピーで、囲い込み型の大型スパホテルを次々に展開、阿寒湖にはかつて3ホテルもあったが、時代ニーズを見誤り、ターゲットを日本人団体客から外国人団体客へシフトした。しかし、思いも寄らない震災でふたたび苦境に立たされている。

カラカミの営業方針については、旧態依然とした北海道観光の事例として、何度も厳しいことを言わせてもらった。現在は大きな赤字を抱えているが、北海道を代表する観光企業であり知名度は抜群である。ここはひとつ踏ん張ってもらいたいところだ。

【参考】ホテル休業に関するカラカミ観光ニュースリリースはこちら

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