久しぶりの更新です。
3.11の際、青森から函館へ移動中に震災に遭遇した話は拙ブログでも紹介をしたが、その時の体験が毎日新聞北海道版で紹介された。9月11日付の紙面だが、「大震災半年 道内の備えは?公共交通」という記事の中でかなり具体的且つ正確な内容となっている。
8月の下旬に毎日担当記者から、ブログを読んだとメールがあり、その後何度か電話インタビューを行い、話をすり合わせた。メディアからの取材&掲載はたまにあるが、今回は管理人と記者の間で何度か検証も行っているので精度は高いはずだ。
それにしてもあの日、「スーパー白鳥」は函館港に最大の津波(2.4メートル)が押し寄せている時間帯に海抜5メートルの茂辺地駅に列車を移動させたのはナゾは残る。それまで車掌は茂辺地駅は海抜が低く、津波に襲われて危険があるため、列車を動かせないと何度も言っていたのであるが。
多分、指令の判断で非常食積み込みなども考え移動させたのであろうが、当時、十勝沿岸の豊頃町大津漁港では4.4メートルの津波が押し寄せていた。函館湾には日高や十勝よりも高い津波は来ないと判断したのかもしれないが、今回の震災ではその「常識」を覆しており、函館ベイエリアは初めての浸水被害を経験し、溺死者も出ているのだ。地形的にも日高・十勝よりも津波到着は遅れる。
地震発生当時、JR北海道では7路線21本の列車が走っており、管理人が乗った列車以外はすべて最寄駅に移動し、代替輸送を行っている。しかし、根室本線では大津波警報のため、国道が通行止で車が来られず、やはり長時間閉じ込められている。
もし、海岸沿いを走行中に大地震に遭遇した場合は、自分の力で情報を収集し、状況を判断し、いかにして逃げるかが重要になりそうである。現状のJR北の体勢では限界があると思う。
この新聞記事が出た翌日、JR北の中島社長が行方不明となった。石狩浜での入水自殺は難しいような気がするが、無事を祈るのみである。
管理人様
お久しぶりです。天災について人身を守る対策をきちんとおこなっていたのでしょうか。JRは(どこかは書きませんが)利潤を追求「しすぎ」の感じがします。JR各社で地域ごとにするのではなく全国規模で安全策に取り組むべきです。青函トンネル付近は危険が多い地域です。また、太平洋付近はとりわけ地盤が弱いです。「安全」がウリに出来る会社に変貌して欲しいです。ここを管轄されているJR各社には。採算抜きで取り組んでほしいです。
>この新聞記事が出た翌日、JR北の中島社長が行方不明となった。石狩浜での入水自殺は難しいような気がするが、無事を祈るのみである。
早く見つかってほしい、と切に願います。
管理人様こんにちは。
今日(17日)のTBSの「報道特集」でもJR北海道が取り上げられていました。
危機管理の欠如の理由は、経営の根本的問題にあるとなれば利用者はギャンブル感覚でJRに乗車しなくてはなりません。
経営的に資金が豊富であれば、人、金、物は余裕があるくらい投入できるのでしょうが、今のJR北海道には全てが制限されてますね。
ドル箱と言われる千歳線と例えば事故が発生しても影響人員が殆どない学園都市線の石狩月形駅以北をはじめとするローカル線を脆弱な経営基盤の会社が運営するには、もう限界なのではないでしょうか。
それと、JR北海道の現在の主要トップは旧国鉄採用のキャリアですが、これも社会通念の倫理観を持つ社外から登用するか、社内であれば国鉄を知らない世代へのバトンタッチを急ぐべきと思います。
最後に重大事故、不祥事からの再出発に努力してきたにもかかわらず、トップの失踪はショックですね。番頭さんのいる企業ですが、結局は役員体制も相互補完も満足にできないということを世間にさらしてしまった感があります。
中島社長にはご家族のことも考えれば、どこかで無事であることを願ってやみません。
あさま山荘さま
ご無沙汰しています。コメントありがとうございます。まず、中島社長の遺体が発見されてしまいましたね。残念でなりません。いちばんあってほしくない結果になりました。JR北にはこの死を無駄にしてほしくないと今は願うばかりです。
本題ですが、体力の弱いJR北だけで安全対策を取組むのは限界があると思います。おっしゃる通り、全国規模での対応が必要です。
管理人は本州3社と3島とに分けたJRの分割民営化方策に対し、いまだに賛成していません。営業面のみ独立させていますが、本質は国鉄を継承しており、体質的にもあまり変わっていないと思います。
せめて安全対策ぐらい共同で行うべきでしょう。健保組合など中のものは国鉄を引継ぎ、顧客向けの安全対策やサービスは別個。矛盾は多々あります。現システムでの利潤追求の限界をかんじます。
元夕張市民さん、コメントありがとうございます。
17日の「報道特集」は見ました。JRグループの中でも体力の弱い北海道が出来ることには限界があります。管理人は「あさま山荘」さんへのコメントでも触れましたが、JRの分割民営化の矛盾や無理が出てしまっていると見ています。単純なエリア分けでは将来はありません。
中途半端に「国鉄」を引きずっている現状。おっしゃる通り、外部スタッフの登用には賛成です。国鉄が今の日本の鉄道の基礎であることには変わりませんが、民営化後24年が経過し、転換期にさしかかっていると思います。
残念ながら中島社長が遺体で発見されました。最悪のケースですが、この死を無駄にしていはいけません。過去に囚われず、新しい鉄道会社のあり方を新社長には求めたいところです。そのためには思い切った人事の刷新を!!
元夕張市民さんにも期待をしております。