JR北海道から夏の臨時列車の概要が発表された(プレスリリースはこちら)。今夏は久しぶりにバラエティに富んだ列車が運行される。特に「北海道デスティネーションキャンペーン」開催に合わせ、オープニングを飾る列車として、かつての道内急行のヘッドマークを付け、14系客車とB寝台を連結し、4日間かけて道内を周遊する「北海道一周号」が話題となっている。
「北海道一周号」は7月1日から1回限りの企画列車だが、新たに登場をした列車として注目しているのは、函館と札幌間を山線経由(倶知安回り)で運転する「ヌプリ号」と、花咲線の釧路と根室を結ぶ「北太平洋 花と湿原号」である。昨年11月に開催された「DSキャンペーン」のプレゼンテーションの際にこれらの列車は発表され、拙ブログでも紹介をした。
まず、「ヌプリ号」だが、8月6日から31日まで毎日運行される。特急扱いだが、ダイヤは札幌発は8時4分(函館着14時)、函館発は11時43分(札幌着18時29分)だ。6-7時間近い所要時間だが、駒ケ岳・羊蹄山などを見ながら、車内では地元ガイドによるビューポイントの紹介などが行われるという。車両は「オホーツク」などで使用されている183系が運用される。なお、「ヌプリ」乗車体験が出来る東京発ツアーも催行される。
「北太平洋 花と湿原号」は7月21日から8月31日まで毎日運行される。ダイヤは釧路発が11時25分(根室着14時37分)、根室発16時30分(釧路着19時23分)だ。こちらは快速扱いだが、掘りごたつ仕様のお座敷列車が運用される。
花咲線は湿原・海岸線・酪農地帯・原野と景色が飽きることない。管理人は花咲線がもっとも北海道らしく、全国のJR路線の中でも屈指の風景が楽しめるものだと思っている。釧網線の方に人気が行きがちだが、景観的にはこちらの方が上ではないであろうか。
今夏の観光向け臨時列車は、鉄道ファン向けのものから一般向けのものまで多岐に亘って魅力あるものになっている。JRだけで道内を周遊する観光客は少なくなっているが、レンタカーを使いながらアクセント的にこれらの観光列車を利用するだけでも旅の印象も変わってくるであろう。管理人も今夏は紹介をした「ヌプリ」と「花と湿原号」に是非乗車したいと思う。
これから各地で「DSキャンペーン」が行われるが、鉄道旅行の魅力も同時に訴えていただきたいと思う。
花咲線
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