道新によると来年度から釧路川で水陸両用バスを走らせるという記事があった。
北海道運輸局が事業化するものだが、JR釧路駅から幣舞橋まではバスとして走行、釧路川へ入り、船に切り替わり、湿原方面へ向かうものだ。
水陸両用バスとい乗り物自体も画期的だが、新しいスタイルの釧路観光ならびに釧路中心街の再生へも期待大である。
これまで湿原をカヌーなどで下る場合、当然「下る」ので出発地が塘路や細岡、標茶、弟子屈など釧路市街の上流となり、終着は細岡あたりまでであった。
観光客が釧路駅・空港へ降り立ってもレンタカーなどで繁華街がある南へ行くことはなく、そのまま湿原がある北方面へ向かい、宿泊も標茶や阿寒方面などで釧路中心街が素通りされることが多かった。
これまでMOOからシーグレースという川とは反対方向に行く観光船はあったが廃止となり、最近は渡し舟の復活やシクロ(3人乗り自転車)観光などで頑張っているが、訴求効果としては弱かった。
また、湿原観光は立ち入り規制があるため、コッタロ湿原などごく一部の道路しか通行ができず、湿原をナマで見るには舟くだり(カヌー)がいちばんであったが、すべての観光客が体験できるというわけではなかった。
釧路駅から幣舞橋にかけては街の中心であったがが、何度もお伝えしてる通り衰退した。
ここから水陸両用車に乗車(船)ができ、湿原へ向かうことができれば釧路北大通りの賑わい再興にも期待が持てる。特に船が釧路折り返しであれば駅周辺に宿泊をする観光客が増えることが予想され、経済効果が期待できる。
自然保護との兼ね合いや航行条件にもよるが、幣舞橋から弟子屈あたりまで運行できればかなりのロングクルーズも夢ではない。阿寒バスやくしろバスの定期観光コースに組み入れたり、サンセットクルーズなどいろいろな商品が作れそうである。
ちなみに水陸両用バスは、水上ではスクリュー、陸上ではタイヤで走行するものである。
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コメント(2件)
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初めまして。釧路に旅したのは「挽歌」がきっかけで、今から20年以上前になります。このページを読むと、地方都市の例にもれず、困難な状況にあるようですね。でも、色々がんばっていらっしゃいますね。そういえば先日京都で樺太引揚者主催の展覧会を見ました。トラックバックを試しましたが、成功しないようです。
Biancaさんへ
コメントありがとうございます。「挽歌」はいいですね。リアルタイムでは知りませんが、釧路を旅したことで「挽歌」原田康子を知りました。
現在の釧路は当時と比べ物がないほど寂れたしまっていますが海霧は健在です。
トラックバックができない原因ですが、投稿者の名前やコメントが日本語以外だとダメな場合があります。Biancaさんの場合、コメントは日本語なので原因を調べてみますね。