道内西武系施設の売却

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西武ホールディングス傘下プリンスホテルの大野俊幸会長は15日、札幌市内で高橋はるみ知事と会談し、道内にある24施設のうち、11施設を今年度中に売却すると表明した。有数のリゾート地であるニセコ地区からも完全撤退する。売却先が見つからない場合は閉鎖に追い込まれる可能性もあり、今後は11施設の引き受け先の確保が焦点となる。 (日経新聞)
売却されるのはホテルがニセコ東山、北広島、スキー場は七飯、真駒内、深川、津別などで札幌プリンスホテルや富良野などは継続する。当初の予想より売却施設が多いのが感想であり、ニセコはホテル、スキー場、ゴルフ場すべてが売りに出された。ニセコはヒラフに隣接しており、ホテルが2棟あるので外国資本が食指をのばすのではないか。
難しいのは地方の施設である。深川や津別などは地元客が中心であり、財政難のため地元自治体でも面倒を見切れないであろう。引き受け先がみつかるか注目である。雇用面でも地元へ与える影響は大きい。
売却が決まった中で価値がある施設は七飯と真駒内のスキー場あたりか。北広島はアクセスはよいが使い勝手が難しい(APAあたりが興味示すか)。
七飯は大沼プリンスホテルが継続するので切り離された格好だが、函館地区はスキー場の閉鎖が相次いでおり、空港からも1時間程度の距離で林間のロングコースもあるので外国人客などを呼び込めるのではないか。
真駒内はスノボのW杯も行なわれており知名度がある。札幌近郊なので特化したゲレンデとして売り出せるかもしれない。
余談だが今回の整理には新潟県の中里スキー場なども含まれている。ここは苗場とともに堤氏が直々にコース設計まで含め初期に開発したスキー場だ。競争が厳しい湯沢地区で引き取り手が見つかるであろうか。堤氏の心中、いかに。

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