釧路市が取組む「避暑型都市滞在生活」,管理人もチャレンジ

釧路市が取組む「避暑型都市滞在生活」,管理人もチャレンジ

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写真上:SSホテル(SSハイツ)外観 中:通路 下:入港した「飛鳥Ⅱ」(通路から撮影)
9月24日から10月1日まで釧路市に滞在した。実は1993年の8月に10日間滞在したことがあり、釧路を拠点に夏の道東を楽しんだ。あれから15年、今夏は久しぶりに避暑も兼ねてスティを予定していたがまとまった休みが取れず、結局9月下旬になってから「釧路滞在」に出かけた。
今回は仕事もしたかったのでPC持参、以前滞在したウイークリーマンション「みなと21」はきれいだが、ネット環境がなく別の宿泊施設を探した。1週間滞在するので条件は以下の通りである。
①通信環境が整っていること
②FAX,コピー、宅急便受け取りなど最低限のコンシュルジュ機能があること
②中心街に近いこと(公共交通でアクセス可能)
③食事が面倒なので最低限朝食が取れること
④ランドリー施設があること
これらの条件は概ねビジネスホテルやウイークリーマンションには付帯されている機能だが釧路市では数少なく、たまたま以前から知っていた南大通の「釧路SSホテル」にウイークリー機能があることを知った。上記の①から⑤までの条件をほぼ満たしていそうなので予約を入れた。
このホテル、1階から3階までがホテル、それから上が賃貸マンションになっており「釧路SSハイツ」という。以前は白い建物であったが、どぎつく塗り替えられており、壁面には啄木の詞やイラストが書かれている(ホテルがある場所に啄木の下宿痕があったらしい)。
チェックインをすると最初はホテルのロビーで担当者と契約を交わす。6泊で2万円でお釣りがくるから安い(別途光熱費などは1万円分を渡し、最後に精算)。部屋はホテルから一度外へ出て、マンション棟玄関から入る。かなり年季が入った建物で、6階に降りると港が一望できる通路を歩くが冬は寒いであろう。
2DKの部屋は昭和の公団住宅のそれで、6畳の台所と6畳の居間に寝室。あまりに生活臭があり、滅入ってしまった(備品も見ると昭和52年製とあったのでその頃の建物か)。
風呂は管理人が小さくなって入ってやっとの公団サイズ。ガスの付け方が面倒くさく触るのが怖い。寝室には気をきかせてベッドを入れてくれたが、硬すぎて痛く、結局畳を使った。
肝心のPCを使うには1階に降り、一度外に出て、ホテル棟に入り直さなければならないがロビーの天井からケーブルが無造作にぶら下がっており、床にとぐろを巻いている。それを拾い上げて使うが、えらく遅い!!電話回線ではないか。また、朝食も1,200円の和食セットだが「う~ん」という内容と値段。
結局、違約金を払い2泊でチェックアウトした。担当者が悲しそうな顔をしていたが、本当の理由は言わなかった。当初の予定が大幅に狂いその後、サロマ湖・羅臼に観光、釧路スティはホテルを転々として5泊になった。
現在、釧路市では「涼しい釧路で避暑生活」をキャッチフレーズに滞在型観光プロジェクトをすすめている。地方自治体は、滞在型の集客に力を入れているが、釧路市の場合、道内でもトップクラスの夏の涼しさと都市型生活を送れることをウリに差別化を図っている。今夏は東京新聞に紹介されたこともあり、17組が集まったという。
実際、体験した立場で申し上げると、夏が苦手な人にはオススメである。また、釧路市は周辺に観光資源が多く、日帰りや荷物を置いてショートトリップなど1,2週間滞在しても行く場所には飽きない。都市なので買い物や緊急時の時にでも便利である。
時間にゆとりがある中高年齢層だけでなく、夏休みでのステイ、遠隔在宅業務などいろいろな可能性がありそうなプロジェクトである。
今のところ滞在可能な宿泊施設(特に賃貸物件)に関する情報が少なく、今回のSSホテルのように満足いかないケースもあるので提供をする民間側の意識改革(認識向上)も含め、受入れ態勢の充実が必要であろう。
最後に今回、いろいろとアテンドしていただいた釧路市役所の方にこの場を借りて感謝の言葉を申し上げる。
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写真上からSSハイツの風呂-台所-寝室

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