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旧北炭清水沢火力発電所が解体されている

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旧北炭清水沢火力発電所全景(1997年頃)
夕張市の再建団体移行を決めた以降、悲しい話が続く。
市立病院では医師が2人辞表を出したため、入院体勢が取れなくなり、市外の病院へ入らなくていけないことになった。これではオチオチ病気にもなれない。
また、石炭の歴史村では、村内施設の廃止が決まった。「ロボット大科学館」「知られざる世界の動物館」「SL館」(いずれも10月15日終了予定)、「ファミリースクールふれあい」(9月18日終了予定)、「ローラーリュージュ」(8月末に終了)。これは仕方ないであろう。
一連のニュースとは別物かもしれないが、夕張市清水沢にある「旧北炭清水沢火力発電所」の解体工事が始まってしまった。この発電所は清水沢から南部方面へ行く途中にあり、巨大な無機質なコンクリートの塊りが目を惹いた。
最近は廃墟ブームであるが、これぞ「廃墟」といえる建造物であり、炭都・夕張の歴史を偲ばせる数少ない施設であった。
発電所は、北炭の自家発電用施設として1926年に建設。当初は6000キロワットだったが、発電機の増強によって、出力は東京以北最大の5万キロワットに達した。
87年10月に北炭真谷地鉱が閉山とともに役目を終えたが、建物は残り、夕張へ行く時の楽しみのひとつであった。この建造物に魅せられ、すぐ近くに居を構える写真家もいる。
取り壊しの噂はかなり以前から聞いていたが、タイミングがタイミングだけに関係あるのではないかと疑ってしまう。現在は産廃業者が管理していると新聞に報じられていたが。
夕張には大規模な産業遺産といえるような施設が意外と少ない。そういった意味でも発電所は貴重な遺構といえる。近くにある旧・南部駅前の三菱大夕張鉄道の保存車両も市からの補助が出なくなる可能性があり、暗雲が立ち込めている。
ただやみ雲に削るのではなく、幅広い視野に立った検討が必要ではないか。

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