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スカイマークが成田路線を充実、函館線も開設予定だが背景にある戦略とは

スカイマークの新規路線、新千歳-成田線と旭川-成田線が30日、就航した。同日午前、旭川空港に到着した旭川線の第1便には森田健作千葉県知事が搭乗し、西川将人旭川市長とともに旭川空港で行われた歓迎式典に出席し、成田経由の海外旅行や東京ディズニーリゾートなどへの来場をPRした。 (10/31付 道新

これまで成田発着の国内線といえば、国際線乗り継ぎ程度の印象しかなかったが、成田空港の発着枠増に伴ない、今後国内線が充実しそうだ。スカイマークでは札幌、旭川の2路線を就航させたが、今後、函館や福岡など6路線を計画しているという。

利用者が伸びない羽田-旭川線を成田にシフト、同線は最近新千歳経由に変更していたが、成田発着にしたことでテコ入れになるであろうか。もともと”旭山動物園特需”を見込んで開設した路線だが、思ったほどの需要がなく、海外からの利用者も期待できる成田に再度変更。それにしてもスカイマークの変わり身は早い。

スカイマークは茨城空港線にも力を入れている。どの航空会社にも見向きもされなかった空港だが同社は神戸線に続いて新千歳線を開設。いったい誰が乗るのではと思われるであろうが、実は北関東や南東北の住民をターゲットにしているのだ。北関東から羽田は遠い。宇都宮や水戸などからは午前3時台からリムジンバスが次々と出る。南東北の福島空港は路線撤退が相次ぎ、利用価値がなくなっており、その「隙間」に目を付けたわけだ。

これまで首都圏の国内線空港と云えば、事実上羽田のみであった。首都圏と福島、さらに山梨など含めれば4千万人以上の人口がいる。特に羽田アクセスの悪かった北関東や東関東の住民にとって、成田や茨城が「使える空港」として飛べる意味は大きい。

また、資本関係にあるHISとの連携もある(HISの創業者澤田氏はスカイの初代社長である)。海外旅行だけではなく、国内旅行にも最近力を入れているHISだが、北関東や東関東、南東北などの旅行者を取り込むという戦略がある。成田に限っていえば、京成電車の「スカイアクセス」を利用すれば40分弱。都心方面からでも羽田と大して変わらず、都市部住民の利用も期待できる。

近い将来国際線に参入するスカイマークだが、今後の戦略が見えてきた。成田発着の国内線ではANA系のエアアジア・ジャパンも来年8月から国内線に参入することが決まっている。

 

道内関係では成田-函館線も開設予定だそうだ。首都圏からの函館便は現在、JAL,ANA,ADOの3社体制だが、運賃は高止まりをしている。季節変動が大きい路線だが、旭川線よりは市場があるはずである。個人的にも函館線開設に期待をしたい。

 

なお、話題になった980円運賃だが「webバーゲン」はほぼ完売、しかし、7,800円の1週間前割引はまだ余裕がある。スカイマークの割引きっぷは変更もきくので、お試し搭乗にはいいかもしれない。

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