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「スノークルーズオーンズ」が廃業 都市型スキー場でも生き残りは難しい

onze ONZEの名の通り毎年11月11日に人口降雪機を使いオープンしていたが・・・

小樽市春香町のスキー場「スノークルーズオーンズ」を運営する「ツギテの三共」(小樽)は8日までに、同スキー場の廃業を決めた。同社の親会社である渡辺パイプ(東京)がスキー人口の減少による利用者数減などから、これ以上の運営継続は困難と判断した。 (5/9付 道新)

大型連休が終わり大半のスキー場がシーズンを終えた。各地、残雪が多く普段なら営業を終了をしているスキー場もGWに特別営業を行ったところが目立った。ところが4月中旬からの高温と連休中の大雨により、途中で営業を断念したところも多かったようだ。初めてGW営業に挑戦するスキー場も何ヶ所かあったが(岐阜や島根なども)、スタッフの努力むなしく雪は消えてしまった。

ところで「スノークルーズオーンズ」の廃止が決まった。オーンズは1989年の開業であるが、それ以前からも「道新春香山」の名称で営業しており、歴史は長いスキー場のようだ。札幌と小樽の中間に位置し、眼下には石狩湾を臨む。高速道路のすぐ脇にあるので、印象が深い。

このオーンズという名称だが、フランス語の「11」から取っている。人口降雪機を使い、道内でいちばん早い11月11日にオープン。ナイターを午後11時まで、毎月11日を「オーンズデー」として割引したりと「11」にこだわりを持っていたようだ。いかにもバブル期に作られたネーミングであるがわかりずらい名前だ。「小樽シーサイド」など場所とロケーションがイメージできるような呼称にすべきでなかったか。

今回の廃止は親会社の東京の建築資材会社がスキー人口の減少や設備の老朽化などから維持費や修理費などがかさみ、経営回復の見込みがないと判断。開業以来、赤字こそなかったものの、今シーズンの来場者はおよそ5万人で年々、減少傾向にあったとのことだ。ボーダーとナイター客が多かったようだが、入込みに対する一人あたりの消費額が少なかったのではないかと想像する。

都市型スキー場であり、かなり知名度もあったと思うが、規模の小ささや周辺には多くの競合スキー場があることなども影響したであろう。テイネ、小樽天狗山、朝里川が近くにあり、少し行けばキロロや札幌国際もある。札幌圏からの客が殆どであったと思われるので、ゲレンデが過剰した現在では存続は難しかったか。

小樽観光との抱き合わせや海が間近というロケーションとアクセスのよさをウリに外国人向けの集客などで活路を見出すことも出来たような気もするが残念である。

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