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旧日銀釧路支店を釧路中心街再生の拠点に

釧路市内の幣舞橋のたもとに建ち、モダンなデザインで知られる築62年の日本銀行旧釧路支店について、同市が保存に向け購入を検討することが2日、分かった。耐震改修や維持のための費用を試算し、今秋にも取得可能かどうか判断する。 (6/3付 道新

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釧路名物の霧にも似合う旧日銀 隣の尖った建物は釧路キャスルホテル

旧日銀の建物は釧路駅から北大通を過ぎ、幣舞橋を渡ったロータリーの横にある。周囲はフィッシャーマンズワーフMOOなどがあり、釧路観光の中心地であるが、かつては官庁もこのあたりに集まっており、いわば釧路の中枢のような場所であった。今では信じられないが、米町公園方面の南大通が釧路でもっとも賑わった場所であり、その後、中心街は北大通に移動し、そのど真ん中に日銀があった。

管理人は初めて釧路を訪れた時からこの建物が気になっており、無駄のない無機質な感じが好きであった。上の写真は釧路川対岸から撮ったものだが、左隣が釧路出身でMOOや市立博物館など市内でも数多くの建築物を残している毛綱毅曠(もづなきこう)氏の設計である釧路キャッスルホテルである。好対照であるが、丘の上のNHKも含めて釧路のこのあたりの景色はロシアの近代絵画のようで好きである。

元の日銀があったかつての市街地は説明すべくもなく、加速度的にゴーストタウン化が進んでいる。官庁関係はJR工場があった駅近くに移動、企業の支店も北大通に残ってはいるが、あくまでもよそ行きであり、地元商店の多くは撤退、観光客はそれなりにいるが、歩いている地元民は殆ど見かけない。市内のホテルは北大通に集中しているが、最近では繁華街の栄町や末広町の飲食店も大幅に減り、夕食探しには苦労するほどである。繁華街だけではなく、MOOの飲食テナントも減り(屋台村は出来たが入りずらい)、幣舞橋のたもとにある道東経済センタービルのレストランや出世坂を登ったところにある生涯学習センターのレストラン「ポルト」も閉鎖されて、洒落た店も消えている。地元民がこの辺りに行かないのだから仕方ないが、長期滞在客も増えており、不便で、印象もよくない。

管理人は、旧日銀の建物を観光客や地元民も訪れることができる飲食も可能な交流型の施設がいいかなと思う。雰囲気のある建物なのでホテルも面白いが、函館や小樽にあった古い銀行を改装したホテルは閉鎖されており、使い勝手も悪いようだ。、旧日銀はロケーションにも恵まれている。幣舞橋に夕日、霧などを背景に、地産地消型のレストランやバーなどがあれば人気になるのではないか?今の釧路中心部には洒落た店がない。和商市場とは違ったかたちの人気スポットが出来ればよいが、市が購入するとなると飲食オンリーは難しいか。どちらにしても市民も観光客も楽しめるものを作っていただきたい。

閑散化が進む釧路中心街だが、最近になって商業施設や医療モールなどが入る分譲マンションを作る計画も進んでいる。既に商圏は郊外に移ってしまったが、まずは、転勤族や移住者(長期滞在者)、高齢者などに住んでもらい少しずつでも賑わいを取り戻さなくてならない。その中で、旧日銀建物を活用し、弾みをつけていただきたいと思うが。

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