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沿岸バスにみた地方交通事業者の新たな動きと流れ

留萌地方を中心に日本海オロロンライン沿いに路線を伸ばす沿岸バス(本社:羽幌)のチョロQが大人気で売り切れになったと朝日新聞日刊スポーツなど全国版紙面で取上げられた。
沿岸バスは、旧羽幌線沿線がエリアのローカルバス会社であるが、ご他聞に漏れずにバス事業では路線の廃止などが相次ぎ苦戦している。ところが2ちゃんねる掲示板で沿岸バスが話題となり、有志による沿岸バスオリジナルツアーが開催されるなど1年ほど前から沿岸バスは隠れた「ネットアイドル」になっていた。そして今回、旧型バスチョロQによる増毛行きが大当たりしてしまった。
余談であるが、管理人は1992年に札幌から雄冬-増毛-留萌-羽幌-遠別-幌延を3泊4日の沿岸バス乗り継ぎで旅した思い出がある(札幌-雄冬間のみ中央バス)。長閑な路線バス紀行が忘れられない。遠別営業所の窓口でひとりはたらくお嬢さんはぞっとするぐらいの美人であった。
最近、廃止の危機に直面している銚子電鉄がホームページ上で煎餅販売を始めたところ窮状を知った有志から申し込みが殺到し、生産が追いつかなくなったのは有名な話だ。インターネットの力恐るべしである。
もし、ネットの力により銚子電鉄が廃止から免れ、沿岸バスの収益が向上したら地方の中小交通事業者活性のユニークなモデルになるであろう。
今後、ネットを活用した物販や支援のコミュニティなど新しい動きが各地で起きてくるであろう。
地方の交通事業者はただ手を拱いているだけではダメだ。保守的な業界だが、異業者やファンとの交流、ホームページの強化や新規事業の企画など大胆な発想の転換が求められる。
2ちゃんねる絡みといって印象を悪く持つ人もいるかもしれないが、沿岸バスのブレイクを単なるお遊びと思ってはいけないし、むしろお遊び感覚が硬直して弱った業界企業に求められるのではないか。

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