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鉄道でしか行けないスキー場の話

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面白山高原駅
かつてはこの時期、スキー板を担いだ客でターミナル駅はごっだがえしていたが、この10年ほどで見なくなった。首都圏、東海圏、関西圏からはシュプール号などのスキー客用夜行列車が出ていたが、最近はごく一部の臨時を除いてスキー列車はなくなった。
スキーバスも激減、スキー人口そのものが減ったとはいえ、皆どういう手段でスキー場へ行っているのであろうか。
23日夕刻、新潟から上越新幹線に乗車したが、多くのスキー場がある越後湯沢からはパラパラとスキー客が乗車してきた。ボードを持っている客がいたがスキー板を持っている客はいない。雪不足のため、一部のスキー場しかオープンしてしていなかったが、多くはガーラ湯沢帰りのようだ。
ガーラ湯沢とはJR東日本が初めてつくったスキー場であり、季節営業のスキー場専用駅があるところとして有名だ。また、車の乗り入れは制限されており、新幹線客専用スキー場といっていいであろう。
新幹線を降りたターミナルがスキーハウスであり、ゴンドラに乗り換えればゲレンデに到着する。後発のスキー場のため、湯沢地区では開発に適した山がなく、標高の高い場所を無理やりゲレンデにしたせいかスキー場としては面白みに欠ける。湯沢高原や石打丸山と連絡しており、標高が高い分、上越にしては雪質がいいのとシーズンの長さがウリである。
鉄道とスキー場の関係は古く、1933年には上越線に岩原スキー場前駅が臨時駅として開業している。隣りの土樽や中里なども歴史が古い駅前ゲレンデである(土樽スキー場は数年前に廃止になった)。
岩原には鉄道省山の家があったが、既に戦前からスキー列車は運行されており、各地に鉄道省のスキーハウスができている(ニセコ五色温泉なども戦前からあった)。岩原の開業は清水トンネルの開業時期つまり上越線の開通と重なっており、当時の鉄道省が鉄道&スキーでキャンペーンを張ったのであろう。世の中がきな臭くなる前のいい時代である。
なお、岩原は昔、渡辺プロダクション系列の会社が経営しており、芸能人が多い華やかなスキー場であったらしい。
また、時代は遡り、1997年には同じ上越線に上越国際スキー場前駅が誕生している。マイカー時代となり、スキー人口も下降、それも新幹線ではなく、在来線にこの時期、この駅ができたのは不思議だ。
鉄道でしかいけないスキー場として有名なものとして仙山線の面白山高原駅がある。先週、仙山線に乗ってみたが、地図通り林道しかなく冬季は通行止めらしい。そして改札口の前にはスキーリフトがあった。オープンの前日だったので動いていなかったが、ホームを降りてリフト乗り場まで30秒はかからないであろう。面白山高原駅も歴史が古く1937年には開業している。スキー場の歴史も古く、ほぼ同時期に開業しているようである。
管理人の知る限り、100%鉄道でしか行けないスキー場は面白山高原だけであろう。
この他、駅前ゲレンデとしては飯山線の津南や木次線の三井野原などあるが、鉄道そのものの本数が少ないので利用者は微々たるものと思われる。また、北海道で駅前スキー場といえば夕張駅とマウントレースイスキー場であろうか。倶知安駅ホーム前に旭ヶ丘スキー場があるが少し距離がありそうだ。
以前は多く見られた駅前スキー場であるが数は減っている。面白山には「鉄一本」でいつまでも頑張ってもらいたい。

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