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ネット上で航空券とホテルが同時にパッケージ購入可能のサービスを楽天とANAが開始

楽天と全日空空輸(ANA)は12日、国内旅行に関する新会社「楽天トラベルオンライン」を共同設立すると発表した。 楽天とANAは、すでに2004年7月からポイントプログラムの交換サービスで業務提携を行なっている。今回は、インターネットを利用した簡単・便利な旅行の手配や多様な商品提供を目指して検討を続けてきた両社が、新しい仕組みとして新たに会社を立ち上げ、10月よりサービスを開始するもの。
(インターネットウオッチ)
ネットの発達はこれまで面倒であった旅の予約を容易にしてくれた。宿、航空機、鉄道、レンタカーなどポータルや自社サイトにより気軽に予約ができるようになり、旅行・交通部門はネットの普及にも寄与してきた。
しかし、これまで宿の予約なら「楽天」や「じゃらん」、航空機なら航空会社サイト、鉄道ならJR東日本の「駅ネット」などと別々に予約をしなくてはならかった。統合的なポータルサイトがあれば便利なはずだが、各社の思惑があり、一緒になるどころか囲い込みに走り、利用者はネットの恩恵に被っていなかったはずだ(リンク機能や一部提携による手数料型のビジネスは存在したが)。
今回の楽天とANAのトレベルオンラインは、航空機と宿が同時に予約できるのがミソだが、更にフリーツアー型の商品をネットでチョイス、予約ができるので格安で、旅行代理店まで足を運ばずに購入できる利点がある。
しかし、泊まりたい宿がチョイスできても航空機はANAに限定され、汎用性にも乏しい。楽天、ANAの思惑が一致した囲い込み戦略の一環であり、利用者のニーズを満たしているかというと疑問である。
JRに関してもJR各社がそれぞれ自社サイトに囲い込みをかけており、かえって使い勝手が悪くなっている。たとえば「駅ねっと」でいえばJR東日本以外の路線は安くならず、トクトクきっぷの発売など制約も多い。かえってどこでも鉄道きっぷが買えた国鉄時代が愛おしくなる。
また、楽天トラベルでは高速バスのチケットを販売しているが、扱い商品は正規の路線高速バスではなく募集型のツアーバスであるが利用者の多くはその違いにきずいていない。
利点のみ強調され、制約など不便な部分については表に出さないようにしている傾向がネットトラベルに伺える。利用者囲い込みはすべてが消費者利益につながっておらず、CRMの問題点でもある。
日本は旅のネット予約に関していえば進んでいるで進んでいないのが現状である。
枠組みを越えた真の使い勝手がよい予約ポータルサイトの登場を期待したい。

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