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「糖平」ではない、糠平温泉が「ぬかびら源泉郷」に住所登記を変更

十勝管内上士幌町は6月、糠平(ぬかびら)地区の地名を「ぬかびら源泉郷(げんせんきょう)」に変更する。「糠」の字を「糖」と間違える「糖平」と表記される例が後を絶たないことに加え、源泉郷と入れることで温泉街のPRにもつなげるのが目的。(5/5付毎日新聞 北海道版)

糠平温泉は9軒の家族経営を中心とした旅館が立ち並ぶ山間の温泉街である。かつては規模が大きい温泉ホテルがあり、国鉄士幌線も通っていたので、そこそこ賑わっていたが、次第に観光ルートから外れ衰退が始まった。旅館も中途半端な規模であったため、団体客需要にも対応できず、存亡の危機に瀕していた。
10年ほど前、地元有志がこのままではダメになると立ち上がり、黒川温泉を真似た植林や、タウシュベツのアーチ橋保存と観光化、他所に先駆けて夕食を別の旅館で取れるサービスを打ち出すなど地道ながら頑張ってきた。その間、管理人も3度ほど寄せていただいている。特に、「源泉かけ流し」にこだわり、「かけ流し温泉サミット」の開催など健康を意識したツーリズムを展開していた。
ところが、温泉街の冬の稼ぎ頭、糠平温泉スキー場が親会社の西武グループのリストラに遭い閉鎖が決定。その後、別会社が運営をしたが僅か1シーズンで投げ出し、またしても危機に直面した。
08~09シーズンは地元温泉旅館が中心となって閉鎖することなく営業を決断。名称も「ぬかびら温泉郷スキー場」に変更したことは、拙ブログでも紹介させていただいている。
今回源泉かけ流しにこだわり、住所登録も「ぬかびら源泉郷」とするとこにした。かなりの徹底ぶりである。糠平を「ぬかびら」とひらがなで書かせるのは不思議であったが、糠を糖と書き間違えるケースが多いらしい。毎日新聞によると十勝バスの「チョロQ」の行き先表示が「糖平温泉」となっているらしい。
既に「源泉かけ流し」は珍しいことではなくなり、これで差別化をして、客が呼べるかというと別問題だが、これまで見慣れた「糠平温泉」の地名が「ぬかびら源泉郷」とあると新鮮ではある。あとは宿の質向上であろう。
今シーズン、スキー場は開設以来、はじめて5/6まで営業を行なった。これまでは3月末までであったが、雪不足の昨今、5月連休まで営業できるスキー場は減り、十勝・道東地区ではこのぬかびらだけだ。ゲレンデ上部はこの時期でも2メートル近い積雪があるようなので、春スキーで売り出すのもひとつの手であろう。温泉街とゲレンデがこれほど接近しているスキー場は道内では珍しい。
【参考】ぬかびら源泉郷公式HP

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