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現地直送立飲み「根室食堂」が東京で大人気 民間主導の新しい形のアンテナショップ像だ

東京の渋谷区に“根室、、の看板を付けた飲食店がオープンした。今年3月には、根室産品に特化したいと経営者自ら根室を訪れ、地酒「北の勝」や水産物の仕入れルートを確立した。地元根室市では首都圏での根室ブランドの消費拡大、イメージ定着につながるとして期待が膨らんでいる。その名も「北海道海鮮問屋 根室食堂」。(5/31付 釧路新聞)

「根室食堂」は2005年東京・中目黒にオープン。根室直送の新鮮な海の幸と根室の銘酒・北の勝が飲める店として人気があった。管理人も大のお気に入りで、何度か足を運んでいる。ちょうど立ち飲みブームと時期も重なり、店は早い時間から大賑わいだった。
「根室食堂」は、中目黒・銀座通りの路地にある通称”郷土料理ストリート”の名物立飲み店として次第に有名となり、昨年には渋谷のマークシティ東側の一棟建てビルに移転オープン。何とB1〜3F、すべてカウンター中心の立飲みスタイルで、B1は中目黒店を再現(中目黒店は閉鎖したらしい)、1Fは鮮魚づくし、2Fは野菜中心、3Fはワインバー風と各層趣を変えている。
また4月には渋谷・宮益坂に2号店をオープン。こちらは宮益坂という立地に合わせて1〜4F、すべて着座スタイル。根室市からの要請で特産品販売コーナーも設置している。6/21には立ち飲みの聖地・新橋店を出し、「根室市のアンテナショップ」も兼ねるという。
これまで都内にある北海道料理屋というとコロボックル風の蝦夷料理やカニ料理屋などお決まりスタイルで、値段も高いところが多かった。「根室食堂」は根室食材をこだわり料理も概ね500円以下、さらに立ち飲みとホンモノ志向と低価格が時代の風を捉えたと思う。
北海道は広い。都内には「道産子プラザ」や「HOKKAIDO FOODIST」などいくつかアンテナショップがあるが扱える商品は限られた地域のごく一部のものだけだ。他県のアンテナショップでは、郷土料理屋などを併設しているところも多いが北海道は扱い量が多すぎる。
以前から道内各地に特化したアンテナショップや飲食店は必要性が訴えられてきたが、根室食堂のように民間主導で広がってゆくのは理想的である。地域食材のブランド化をいくら叫んだところで、それを提供する場所・告知をする場所がなければはじまらない。
「根室食堂」は中目黒からスタートし渋谷、今度は新橋と立地展開もストーリー性があってよい。おそらく経営は外食のプロであろう。根室にとっては願ってもない救世主であり、大きな広告塔となった。

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