*

認定を受けた「観光タクシー乗務員」の導入を検討、利用法によっては便利な遊覧ハイヤー

「観光の知識が豊富」という認定を受けた乗務員が運転する「観光タクシー」の道内での導入を目指し、北海道運輸局は31日、自治体や業界を交えた検討委員会の初会合を開いた。観光タクシーは沖縄や長野などにあり、きめ細やかなサービスが好評という。道内のタクシーの利用者は減り続けているが、同局は導入により近年増えている個人旅行客を取り込みたい考えだ。(8/1付 朝日新聞北海道版)

タクシー全体の需要は落ちているが、「観光タクシー」の需要には根強いものがある。道内の主要観光地で、その姿をよく見かけるが、運転手さんから地元の人しか知らないような裏ネタが聞こえてきて、こちらも耳を傾けてしまうことがある。
今回の観光タクシーの乗務員認定制度は、「地域の観光名所や歴史、飲食店などの情報について試験や研修を実施し、一定の知識を持つ運転手に「お墨付き」を与えるもので、利用者は認定タクシーを選ぶことで、希望に合った観光地や飲食店の案内など質の高いサービスを受けることができる。」と朝日新聞は報じている。
これまで全国で導入事例はいくつかあるというが、形態は様々であり、認定を受けると観光機関のホームページで優先的に紹介されるなど、仕事が得やすくなるメリットがあるという。
道内ではこれまで、観光タクシーのネットワークとして「ライクネット」などがあり、それなりの実績もある。また、タクシー会社や個人などでも観光に力を入れているところは多いが、情報が少なく、見えてこないのが最大のネックである。
大手旅行会社の観光タクシーを使ったツアーは定番といっていいほど需要があり、高齢化社会を向かえ、今後も利用が増えてゆくであろう。管理人も車の運転に自信がない方や初めての場所を訪れる際には観光タクシー利用をお勧めする。その場合、旅行会社から予約を入れるか、観光タクシーのポータルサイトを経由するか、現地で飛び込で乗るかなど選択肢が分かれる。
いちばんの問題点は運転手さんの顔が見えてこないことだ。たとえば、札幌で見ず知らずのタクシーに観光周遊をお願いして、ハズレの乗務員なら値段も高いのでそのショックは大きい。以前は札幌などでタクシーに乗ると、「今度は是非、観光ハイヤーで乗って下さい」と、多くの乗務員の方から名刺をいただいたことがある。観光や得意なドライバーなら安心だが、北海道のタクシードライバーの質にはかなりの差があるので選択が難しいのだ。
そういった意味では認定制度は役立つかもしれない。しかし、「アウトドア認定制度」のように、規則でがんじがらめにすると有名無実化する恐れもある。
余談だが観光タクシーの利用には裏技がある。たとえば、札幌市内から時計台~北海道庁~大通公園~大倉シャンツェ~藻岩山展望台~羊ヶ丘展望台~札幌市内をまわると4時間で2万円ぐらいだが、観光地をカットしたり、滞在時間を短くするなどすれば1万5千円以下でまわってくれるであろう。また、距離がある目的地に行く場合は事前に距離と料金を調べておいて、直接ドライバーと交渉をする。これまでの経験で云うと、実際運賃の半額から3分の一程度で乗せてもらっている。
その場合はタクシー乗り場で運転手の顔を吟味して、よさそうなドライバーを探す。さらにこちら側にも口車に乗せらないための事前の情報収集が必要だ。以前、紋別市で3時間5千円の料金で、国鉄廃線跡をかなり遠くまで行ってもらったが、その時はお礼にお昼をご馳走した。喜んだ運転手は「今晩、カニいっぱい喰わせるから俺んち泊まれ」と云われたが、丁重に断り、居酒屋に案内していただいた。
そういえば札幌でもススキノまで乗った運転手が、「俺の親友がやっている店があって腕いいんだ。味保障するから案内させてくれよ」と言われた。かなりあぶない話なのでどうしようか迷ったが、食事をする店を決めていなかったので入ってしまった。何と運転手も駐車場にタクシーを停めて、一緒について来た。そして、仕事中にも関わらずビール一杯となってしまった(大昔の話です)。
その店、味の方は一級であった。よく聞くとススキノでは伝説的な名うての板さんだった。すぐに若い板さんを殴り、店とトラブルを起して、辞めてしまうらしいが、初めての自分の城であった。いい店であったが酒乱の癖もあり、2年は持たなかった。余談。

 - すべての記事一覧, 公共交通(全般・他の交通)