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北海道観光振興機構が新しい有識者ボードを設置、再生には旅行者視線、原点に帰ることも必要だ

北海道観光振興機構は25日、道内観光について有識者が意見交換する「観光立国北海道アドバイザリーボード」を設置すると発表した。景気低迷の影響で観光客数が減少するなか、有識者からの意見や助言を今後の観光活性化に生かす考えだ。(2/25付 日経新聞北海道版)

メンバーは道内有識者(有識者とは誰?)のほか、道外の観光関係者ら7人で構成する。全国の温泉地のなかでも高い人気を誇る由布院の旅館、玉の湯からも招く。会議は年1~2回のペースで開き、第1回会議を3月2日に札幌市内で開催する。外国人観光客の受け入れ体制や人材教育、宣伝活動などについて意見交換する。また冬季の閑散期についても、新しい観光メニューの開発など今後の対策を議論するという。
北海道観光振興機構では昨年女性有識者アドバイザー制度を立ち上げたことを拙サイトでも紹介した。今度は何をするのか?インバウンドのほか、冬季メニューの開発やヘルスツーリズムなど個人客向けのメニュー開発なども議題になるようだが、お仕着せ型のセットメニューで観光客を呼び込むのには無理があるというのが管理人の持論である。
確かに体験型観光、ヘルスツーリズムなどは重要なテーマであるが、これは提供する側(観光事業者など)と受ける側がシンクロしなくてはならない。提供する側の思い入れが強くても、その思いが利用者に伝わるとは限らず、ミスマッチが起きやすいジャンルだ。
初めからセットメニューで入るよりも、むしろ自由な裁量、選択権は観光客に与えた方がポテンシャルは高まるのではないか。
例として、ユースホステルに泊まるといろいろな体験メニューがある。そこで何を選ぶ、または何もしないで自分流で遊ぶかは利用者の判断である。実際、利用者の多くは現地に着いてから、決めることが多い。むしろ、何でそのユースホステルを選んだのか?行きたかった場所、環境、設備、食事、温泉、ペアレンツの人柄など複数理由はあると思うが、その場所を選択させる動機付けの方が重要のはずだ。
たとえば、ある温泉で花粉症対策のツアーがあったとする。わざわざ高いお金を出して東京から花粉症疎開のために旅行をするであろうか。そのPRも大事だが、むしろ温泉が持つ魅力、宿、自然環境など本来表紙にくるような内容から訴えた方がよいと思う。その中の選択枝として、イムノセラピーや森林浴、温泉療法、トレッキングなどがあった方がよいのでは。主題と副題と入れ替わっている気がする。
旅は行きたい場所(泊まりたい場所)と宿にあるというのが管理人の考えで、それで印象が決まる。●●ツーリズムや○○体験は副産物である。
確かに日本人は、観光でもセットメニューが好きだが、セットだと次に繋がらないのだ(リピータが育たない)。素材は用意するが、あとは自ら選んで自由自在に旅をして下さい-柔軟性のある旅メニューの提供が北海道観光再生のカギであると思う。もう一度、その地域の魅力、いちばん訴えたいことを原点にかえって考えてみることが案外解決への早道かもしれない。

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