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12月JRダイヤ改正発表、青函エリアには新幹線効果が期待できるが特急の退潮が目立つ

JR北海道は24日、12月4日に実施するダイヤ改正の内容を発表した。東北新幹線・新青森駅の同日の開業に合わせ、函館-八戸を結ぶ特急「スーパー白鳥」と「白鳥」(JR東日本運行)を函館-新青森の運行とし、新幹線と接続。函館-東京は最速5時間44分となり、八戸で新幹線と接続する現行より14分短くなる。北海道新幹線の新青森-新函館は2015年度開業予定。 (9/25付 道新)

「スーパー白鳥」と「白鳥」を合わせた運行本数は1日10往復で、現行と同じ。年末年始や大型連休は、東北新幹線の利用増を見越し、臨時の「白鳥」を1日2往復追加する。 また12月4日から、札幌-旭川を結ぶエル特急「スーパーカムイ」の1日28往復のうち利用率が低迷していた4往復の運行を休止する。
JR北海道と東日本から12月ダイヤ改正の概要が発表された。東北新幹線新青森延伸に伴ない函館-東京間は最速5時間44分となる。短縮時間は14分なので、新幹線が盛岡から八戸へ延長した時と較べると大した短縮ではないとかんんじるが、やはり青森接続となると気分的に北海道が近くかんじる。実際、盛岡で「はつかり」に乗り換えて函館まで行っていた頃は最速で7時間かかったので、かなり近くなっている。
最速の「はやて」は東京-青森間を3時間20分程度で運転するので、航空機からのシフトが増えることが予想される。首都圏から青森までは来年「はやぶさ」によるE5系が投入され、3時間強で結ばれるので、航空機が鉄道に座を明け渡すことになるであろう。
東京-函館間に関しては6時間近い所要時間なので、航空機に与える影響は少ないと見られる。しかし、JR東が「おとなの休日きっぷ」のような企画きっぷや新しいお得なきっぷを投入することも考えられ、「はやぶさ」運転開始、さらには5年後の新幹線函館延伸へ向けて、航空機と競争が激化することが予想される。
今回のダイヤダイヤ改正を見ると、JR北、東を含めて優等列車の削減が目立つ。道内では30分間隔で運転されていた「スーパーカムイ」が利用者が少ない昼前後を中心に4本削減される。JR東では房総特急や踊り子号など特急本数が減らされている。
「スーパーカムイ」の場合は高速道路無料化実験(岩見沢-士別剣淵間)や千円高速の影響がもろに出ているのではないか。また、房総特急の削減も東京湾アクアラインの大幅値下げ、高速バスとの競争が如実に出ている。景気低迷も相成り、近中距離の特急列車は全国的に乗客をかなり減らしている。増加傾向にあった特急が削減されるのは最近にないことである。
青森-秋田を連絡していた「かもしか」は「つがる」に吸収、青森発の「いなほ」も廃止されるようで、青森-新潟間を直通する特急が消えることになった。昭和国鉄カラーを色濃く残す485系特急も影が薄くなってきた。
今度のダイヤ改正には、新幹線に比重し、高速道路と高速(ツアー)バスに挟み撃ちされた鉄道の苦境が色濃く出ている。
【参考】■ダイヤ改正に関するJR北海道発表のプレスリリース(PDF)
ダイヤ改正に関するJR東日本発表のプレスリリース(PDF)
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12月改正でひっそり引退する特急「かもしか」 生活特急として青森-秋田間を地味ながら結んでいた

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