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千店舗を達成したセイコーマートがHACを支援、これは意外性がある地域貢献事業だ

日本航空が北海道エアシステム(HAC)の経営から撤退する問題で、コンビニエンスストア道内最大手のセイコーマート(札幌)は21日、道を筆頭株主とする新会社に出資することを決めた。道からの出資要請に応じたもので、個別企業がHACへの出資を正式表明するのは初めて。 (1/22付 道新)

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出資額はまだ決まっておらず、銀行など道内経済界の対応が出そろった段階で検討する。道は北洋銀行、北海道銀行、北海道電力に各5%程度(1%当たりの出資額は約570万円程度)の出資を要請しており、セイコーマートはこれより少ない額となる見込み。

HACを取り巻く情勢が厳しい。道とJALが50%出資し、残りを道内の民間企業が補うかたちだが、金融機関も態度をまだはっきりさせていない。その中で全くの異業種のセイコーマートが手を挙げた。コンビニと運輸業、全く接点がないようだが、セイコーマート(以下セコマ)は全道隅々までに店舗を張り巡らせている。

セコマはつい先日、江別市に千店舗目を誕生させた。現在、道内でセコマがない町村は占冠村比布町初山別村幌加内町浦臼町月形町赤平市神恵内村真狩村乙部町だけである。人口1,200人の西興部村にもある。まさに地域密着のコンビニであり、過疎地のお年寄りなどはセコマが生命線となっているケースも多い。

HACは道内の高速交通空白地域の解消や地方中核都市間の時間距離の大幅な短縮を通じて北海道の均衡ある発展を図ることを目指し誕生した会社だ。地方との格差をなくし、中央(札幌)と同じものを享受できる社会の実現-このあたりのコンセプトは業界は違ってもセコマも同じである。セコマの出資意図はこのあたりにあるのではないか。

管理人は自分の北海道贔屓(ひいき)を差し引いても、セコマはNo.1のコンビニであると考えている。PB商品の豊富さと安さ、ワインをはじめとした酒類の豊富さ、小分けにされた100円惣菜、眼の前で弁当やおにぎりを調理するホットシェフなど商社系のコンビニでは考えられないようなサービスを展開している。ススキノの南8条店へ行くと、何と寿司や海鮮丼が目の前から出てくる。中にはちゃんとした職人さんがいて、寿司を握っているのには驚いた。

管理人のお気入り商品はパックに入ったリンゴ(カットフルーツ)である。鮮度がよく、長持ちする。栄養が偏りがちな旅行・出張の際など朝食代わりに購入する。

北海道発の優良企業としては、ニトリが全国ブランドとなったが、セイコーマートは関東の一部にしか出店していないせいか全国的な認知度はイマイチである。社風も堅実、あまり派手なことを好まないようだが、道内での貢献度は高く、公共性が高い企業と云えよう。直営店が多いのも特徴であるが、これからも北海道の僻地や高齢者などを支えていただきたいと思う。また、HACももう一度、原点に戻ってもらいたいと思うが、こちらは難しいであろう。

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