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松本電鉄が川中島バス・諏訪バスを吸収しアルピコ交通に 全国的にバス業界の再編が続くか

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写真は諏訪バス 左 旧塗色(1990年下諏訪駅前) 右 現アルピコカラー(2009年霧が峰)

事業再生中のアルピコグループの持ち株会社アルピコホールディングス(HD、松本市)は21日、交通事業を再編し、傘下の松本電鉄(同市)が川中島バス(長野市)、諏訪バス(茅野市)を吸収合併する-と正式発表した。松本電鉄は商号を「アルピコ交通」に変更。また、5社あるタクシー事業もアルピコタクシー中央(松本市)が長野、岡谷、諏訪、茅野にある4社を吸収し、「アルピコタクシー」に商号を変える。合併日は4月1日。(2/21付 信濃毎日新聞

道内の話題ではないが、アクセス数の多いバス関連のニュースを。

アルピコ松本電鉄を中心にしたグループ会社である。鉄道・バス・タクシー・ホテル・スーパーなど幅広い業種に展開しているが、今回、路線バスを運行する川中島バス、諏訪バスを松本電鉄(バス)が吸収し、アルピコ交通として再スタートを切ることになった。

乗合路線バス事業では、川中島バスが北信(長野市など)、諏訪バスが南信(諏訪市など)、そして松電バスが中信(松本市など)とグループで長野県を広域カバーしていた。もともと川中島バス(以前は川中島自動車)は独立系会社であったが1983年に会社更生法を適用し、松電グループ傘下となった。また、諏訪バスはだいぶ前から松電グループに属しており、塗色も松電バスと同一であった(過去の塗色の方がよかった)。

最近では急激な利用者の減少と路線の縮小・廃止が続いていた。諏訪バスを例に取ると、かつて国鉄バスと競った最大の幹線・茅野-上諏訪-下諏訪-岡谷線は最盛期5-10分間隔で運転されていたが、今は日中2,3時間バスがなく、土日は運休という有様であり、ローカル路線の多くは廃止された。

全国の乗合バス事業者は分社化が進んでいるが、今後は系列を超えたグループ化や吸収合併が進んでいくのではないか。今回、アルピコ交通では、従来の企業の名称は長年にわたり地域に親しまれたこともあり、通称として残す方針というが、 乗合バスを取り巻く情勢は大変に厳しい。企業努力にも限界があり、生活路線バスが今度どうやって生き残ってゆくか根本から見直す必要があるであろう。

余談であるが、諏訪バスの本拠地・上諏訪駅前にあった「まるみつデパート」が20日で閉店をした。5年前に一度、閉鎖が決まった百貨店を地域の顔として残さなくてはならないと地元財界 が立ち上がり、再開したが奮闘むなしく再度の閉店となった。館内には唯一のデパート温泉があり、再開の際にはリニューアルされていた。またしても買い物弱者の行き場がなくなってしまったが、路線バスの衰退とリンクする話である(まるみつ閉店のニュースはこちら)。

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閉店した上諏訪まるみつデパートと国内唯一の百貨店温泉「なごみの湯」

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