北海道新聞によると三井観光開発が社名を変更し、グランビスタホテル&リゾート
になることになった。今後、三井ブランドが付く「三井アーバンホテル」チェーンやゴルフ場も名前が変わる。
三井アーバンホテルが誕生した頃は、高品質なビジネスホテルが少なく、さらに財閥系でも気位が高いイメージがある三井ブランドなので高級感があったが、バブル崩壊後はそういったイメージが薄らいだ。三井観光開発は、北海道炭鉱汽船(ほくたん)がルーツであり、30数年前までは北炭観光開発という社名であった。なので三井アーバンホテル(三井ガーデンホテル系の一時系列であった)は北海道が生んだホテルチェーンともいえる。
かっては道内に多くのホテルを所有していたが、現在は札幌グランドホテル・札幌パークホテル・定山渓温泉 章月グランドホテル、千歳空港の三井アーバンホテルのみである。しかし、札幌のホテルに代表されるように北海道ブランドの印象が強い。
新社名のグランビスタであるが、北海道の雄大な景色をイメージしてネーミングしたそうであるが、「ビスタ」ブランドは他にいくつかあるのが気になる。
中島公園にも新しいビジネスホテルで「ホテルビスタ札幌 中島公園」があり、先日、お伝えした釧路でオープンするドーミーイン系の新ブランドホテルが「ラビスタ」、信州松本には地域を代表するホテルとして「ホテル ブエナビスタ」がある。グランドやパークもどこでもある名前なので気にすることもないであるが、ビスタは固有名詞に近い気がする。
是非、中央資本(実際は三井観光開発も中央資本であるがサッポロビールや雪印以上に北海道色が強く、拠点にしている)に負けないホテルを目指してほしい。
何故?今?ビスタ???
外資からコストの低い資金を引っ張ってこれるのか?三井グループの他企業と、外資のコ・インベストメント事業の事例は既に多数あり、トップの説明が理解できないですね。雇用・業界・業者に対するコーポレート・レピュテーションからしても、得策とは思えませんね。恐らく雇用の件で最もダメージが浮き彫りになる事かと推測されますね。「ビスタ」という名前にも大いに疑問です。既に同じ名前で、チェーン展開している他ホテル企業もあり、「グランビスタ」という名前のマンションも実在する。マイクロソフト社の新しいOSの名前も「ビスタ」~これは現在普及しているXPに対する優位性で問題視されているOSです。トヨタにもご存知「ビスタ」がある。この新社名を選出決定するにも、外部マーケティング・エージェント会社などを使って、コストがかかっているのだろうと思いますが、そういった意味からしても理解できないですね。しかも、今回の発表は、北海道新聞の取材圧力に屈しての事。社名変更の機関決定たる株主総会決議前のスッパ抜き記事ですね。要するに、小数株主の意見なんて全く関係ないという会社経営陣の姿勢も疑います・・・・誠に残念です。
MKKの良心さんへ
管理人が知りえない貴重な情報をありがとうございます。今回の話題は道新で知りましたが、三井観光開発のHPを見ても載っていなかったので「取材圧力」なのですね。
管理人がMKKの記事をよく書くのは”思い入れ”があるからです。初めて北海道で泊まったホテルが母の思い出のホテルである札幌パークホテルでした。
20年近く前ですが、道内のホテルでは突出したそのホスピタリティが気に入り、数え切れないぐらいお世話になりました。
最近のホテルリニューアルや一連の流れを見ていると何となく違和感を感じて足が遠のいているのが正直なところです。
これまでの伝統を是非守ってもらいたいと思います。
管理人さんへ
コメント有難うございます。最近のグランドホテル、パークホテルの改修については、私自身はとても悲しく見ております。特にグランドホテルに関しては、古くても「札幌市民のホテル」、または「北の迎賓館」としての威厳・風格・温か味があったように思うのですが、今回の改装では、そういった「変えてはいけない部分」が大きく変えられてしまった様に思えます。価格の設定も、これまで当ホテルを支えてきた多くの既存のお客様を、完全に無視しているように思えます。多くの「グランドファン」が同様の思いに駆られているのではないでしょうか・・・・私も、是非、今後とも両ホテル並びに他のMKKのホテル・旅館には頑張ってもらいたいと切に願っている1人です。