札幌プリンスホテルに3連泊をした。一昨年10月以来久しぶりだ。ここを選んだ理由として、アクセスは西11丁目と悪いが、客室がツインルームで広め(24平米ぐらい)、宿泊者限定の温泉があり小さいながらも寛げる、朝食が三ヶ所から選べる、駐車場が1泊500円と安いといったあたりだが、何より1泊6千円(温泉利用券付)という安さが魅力だ。
19~22日までの滞在であったが、今回は11Fの客室。低層階だと5,500円(じゃらん&楽天T)で泊まれる。何度か泊まっており、特に問題はなかったが、気になったのはホスピタリティの低下である。もともとアジア系の団体客が多く、今回も同様であったが、安いせいか日本人の若いカップルも目立つ。
朝、ロビーに出ても「おはようございます」と挨拶しないスタッフが目立つ(客やスタッフが多すぎるせいもあるが)。また、外出の際、誤ってルームカードキーをフロントに置き忘れてしまったが、途中で気付き戻ると「ない」とフロント女性は云う。ポケットなど探したが見つからず、最初に担当した別の女性を探し出し、尋ねるとカウンター内側にそのまま置かれていた。取りに来るかとでも思ったのであろうか。
朝食会場は1階テラスの「ブッフェレストラン ハブナ」(品川PHと同じコンセプト)」、か「和食堂松風」である。ブッフェは以前宿泊をした時、アジア系外国人がうるさく閉口したのでパス。和食堂に行くが何と9時でラストである。シティホテルの和食堂で9時迄とは聞いた事がない。また、最上階の「トリアノン」は寛げるセットメニューを出し、お気に入りであったが、朝食はやめてしまった。更にレストランの営業自体も月曜は休業とホテルの飲食部門のリストラが進んでいるとかんじた。
結局、1階にあるベーカリーカフェ「カフェ リシオ」で550円のモーニングを二日連続でいただき、3泊目にブッフェレストラン(2100円)へ行った。
先月、ホテルオークラに朝食付きで7500円で泊まったが、あちらは客室数が少なく、団体も取らないためホスピタリティが維持されている。使い勝手のよさならプリンスかもしれないが、サービスを求めたいならオークラである。
それにしても、ホテルが安くなることは利用者にとって有難いが、それでサービスが低下してもらっては困る。背に腹は変えられず、空けておくよりは安く出した方がいいかもしれないが、それがホテル全体の士気低下を呼んでいる気がする。
デフレスパイラルによる価格競争はホテルの質低下だけではなく、利用者にも「安くて当たり前」、「ブランドホテル宿泊に対する敬意がなくなる」などよくない意識を与え、ますます貧しい国になってしまうのではないかと感じた。特に札幌の場合、シーズン曜日による価格差がひどい時は3倍近くになるので、極端過ぎる。
このあたりの弊害についてはまた明日も書きたい。
「カフェリシオ」550円のモーニング(ジュースは別注文)と早い時間から出発する外国人団体バス
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