ソムリエと一緒に道内各地のワイン醸造所(ワイナリー)を巡るワインツーリズムが人気だ。道内の産学官でつくる「北海道ワインツーリズム」推進協議会は本年度、富良野や奥尻などツアー対象地域を拡大。地産地消と観光を結びつけた新しい旅行スタイルとして北海道観光の柱に育てる方針だ。 (5/27付 道新)
先日の拙ブログで大通公園に道内ワインが一同に介したイベント「ワインガーデン2010」を紹介した。現在、道内には14のワイナリーがあり、品質の向上や取り扱い品種も増えている。「ワインツーリズム」は消費者が産地を巡るもので、ワインの試飲、ブドウ栽培の見学、地域のレストランで食事を楽しむなど道産ワインの普及を図ろうというもの。体験型観光の一メニューでもあり、参加しやすいテーマである。
推進協議会は道内ワイナリーや旅行会社、自治体関係者が昨年4月に設立した。ツアーは今年で2年目。昨年はワイナリーが集まる空知管内と小樽市で計6回開催。募集後まもなく定員に達するツアーもあり、累計約200人が参加した。
たとえば今月20と27日に開催されるバスツアーでは、岩見沢市の「宝水ワイナリー」、浦臼町「鶴沼ワイナリー」、「歌志内太陽ファーム」を訪問する。貸切バスなので飲酒を気にすることなくワインが楽しむことができる。
道内のワイナリーは空知、それも旧産炭地に多く、ワイン観光により、空知近傍における生産者と消費者とを結びつけることで、「観光」国内入込客数の堅実な増加 、副次的な商品購買による小売側の利益拡大、また併せて「宿泊型観光」のメリットを道内で最大限享受できるような工夫を行うことにより、リピーターの増加、さらには「短期移住」「農業従事のための定住」などへの期待が懸かる。(傍線部分北海道開発局資料ワインツーリズムより抜粋)
また、ワインのほか、日本酒蔵元も石狩・空知管内周辺には10ヶ所程度あるのでこちらもワインツーリズムと同様な効果が期待できる。
ワインや日本酒などを活用した観光が、他の地域特産品と結びつくことで、地産地消やスローフードといったテーマがもっと身近で、具体的なものになるのではないかといった面での期待もある。
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