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道東観光が復調傾向、久しぶりの釧路は中心街の閑散化がさらに進む

夏の観光シーズン本番を前に、道東の主要温泉地や釧路・帯広市内ホテルの宿泊者数が改善していることが、日本銀行釧路支店の主要金融経済指標でわかった。道東3空港(釧路、帯広、中標津)の5月乗降客数も、3月と4月に比べて前年実績との減少幅が小さくなっており、東日本大震災の影響などで厳しさが増していた道東観光に、好転の兆しが見え始めている。(6/20付 読売新聞北海道版

先週の水木と釧路へ出かけた。前日にホテル予約を入れたが満室のホテルが多いのだ。コンベンションやスポーツ大会でもない限り、夏休みでも楽に取れる釧路市内のホテルであるがかなりの混雑具合であった。こういう時はJR北海道の宿泊予約サイトを使うが、何とか定宿の「釧路ロイヤルイン」が取れた。

フロントで尋ねると、特に学会などは入っておらず、ビジネスと観光客だと云う。8割方ビジネスの印象であったが観光客も結構見かけた。中高年の夫婦が目立ったが、例年の6月よりも多いようにも見受けられた。実はレンタカーも満車で、意外なほど賑わっていた。

外からのお客さんが増えるのはいいことだが、駅前から幣舞橋方面に真っ直ぐに伸びるメインストリート「北大通」は相変わらず閑散としていた。シャッター商店の数は底を打った感はあるが、古いビルが取り壊されて空地が増え始めており、さらに悪い状況になっているかもしれない。

観光スポットである「MOO」はいつも通りの開店休業の状態である。もともと駅前の「和商市場」とMOO1Fの水産物コーナーは売り物が重複してしまっており、その存在意義が問われる。開業当初からある2Fの「美鈴コーヒー」に立ち寄ると、震災の津波の影響で2ヶ月近く営業が出来なかったとマスターが嘆いていた。カフェの名前は「ベイカフェ風車」に変わったが、ここから見る夕日は素晴らしく、隠れたポイントである。

末広町などの盛り場はさらに寂れ具合が進んでいた。こういう釧路の光景には慣れてしまい、変な安堵感と居心地のよさを感じてしまうが、かつて丸井今井(その前は丸三鶴屋)があった一角は雑草が生い茂り、釧路一の繁華街の面影はなかった。既に中心街としての機能を失っているが、初めて訪れる観光客や出張族は何と思うであろうか。

繁華街の飲食店には、どこも「夕日ハイボール」のポスターが張ってあった。釧路の夕日にひっかけて、トリスとグレナデンシロップを使ってオレンジ色のハイボールを提供している。飲んでみたが、味は「ふつう」。トリスに拘らず、スピリッツやブランディを使ってもいいのでは。もともとハイボールはウィスキーとは限らないが、トリス(サントリー)がこのプロジェクトには絡んでいるかもしれない。

夕食は「北大通東家」へ。市内の蕎麦屋の大半がこの屋号であるが(札幌にもある)、ここは竹老園の次に古い大正4年の創業。初めて入ったが、ツマミも上手く、御馴染みの緑色の蕎麦(天然クロレラで着色)もある。ツマミを2品サービスしてくれたが、そば団子は美味だった。朴訥で、人がいい釧路らしい店であった。

釧路では蕎麦屋マップを配っていたが、なかなかユニークな企画である。ラーメンはどこでもあるが蕎麦屋となると、なかなかない。蕎麦屋で町おこしはいいアイデアだと思う。余談だが北海道は一杯呑める蕎麦屋が少ない。そういう客が少ないせいもあるが、折角の蕎麦どころなので、蕎麦屋文化を盛り上げていただきたい。

地域再生に試行錯誤を続ける釧路中心街だが、その不器用さに惹かれてしまうのも事実である。

*写真は後日アップします

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