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中心街が縮小し、減る飲食店と増殖する風俗店、変容が続くススキノ

日銀札幌支店が5日発表した、ススキノ地区に関する調査によると、2008年末の同地区の総店舗数は4463店と1989年末に比べ7.2%減ったことが分かった。店舗の8割を占める飲食店が13.6%減の3620店だったのに対し、風俗店や駐車場が増えた。(8/5付 日経新聞北海道版)

「すすきの歓楽街の変遷と最近の動向」と題する日銀発表のレポートだが、過去20年における変遷と特徴点を記したなかなか読み応えがある内容となっている。
レポートでは①飲食街としてのススキノの規模はかなり縮小している②飲食店の撤退が相次いだススキノ周縁部ではテナントビルが取り壊され、大型駐車場や大規模ビジネスホテルが増加している③風俗店の増加が目立ち、飲食店と風俗店の中間に位置する店舗が増えているなどと指摘している。
89年当時、ススキノで飲食店が集中していたエリアは、南4条~南7条、西2丁目~西6丁目であったが、08年末現在では南4条~西6条北側、西2丁目~西4丁目と範囲が狭まっており、飲食店数も減少している。特に西側の変遷が激しいが、以前はスナックや飲食店などが入る雑居ビルであったものが、次第に風俗店が入居するようになり、現在では風俗専門のビルもある。管理人馴染みの店が多かった雑居ビルも、当初はミニクラブや小料理屋などが入り、最先端のこ洒落たビルであったが、今では風俗店だらけであり、時代の移り変わりをかんじる。
人の流れでみると、待ち合わせのメッカであったラフィラ東側(旧ロビンソン)は、06年が16,512人(都心11位)、07年が14,550人(13位)、08年が11,877人(15位)と低下傾向が著しい。実際、「札幌で飲食をしたい場所」アンケートで、男性はススキノがトップであったが、女性は札幌駅周辺であり、ススキノの女性離れが進んでいる。
ススキノの低迷は15年近くにも及ぶが、当初はバブル崩壊や官々接待禁止などによるクラブ・スナックなどの不振から始まった。社交族が街から消えて、大人の数が減っていた。次第にススキノは若者の街化としたが、今度はJRタワーの開業などにより、人の流れが変化。若者の間にもススキノ離れが起き、残ったのは風俗店と駐車場、宿泊特化型ホテルなど不況に強いものだけであった。
中心街の衰退は地方都市だけではなく、札幌のような大都市部でも事情は違うが発生している。日銀レポートでは、きめ細かいエリアごとのコンセプトづくりなどを謳っているが、管理人は夜型から昼夜楽しめるフレックス型への変化が必要であると前から考えている。
 
【参考】日銀札幌支店・経済金融レポート「すすきの」歓楽街の変遷と最近の動向」PDF

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