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新得町「トムラ登山学校レイクイン」・「ペアーレ札幌」など公共の宿の売却が相次ぐ

トムラ登山学校レイク・イン(新得町屈足546、飯山俊夫社長)は8日午前の臨時株主総会で、今年度末で会社を清算、温泉宿泊施設を帯広市の「ホテル十勝屋」(後藤健二社長)に売却することを承認した。施設所有者は町。売却額は土地と建物を合わせて3260万円で、売却時期は来年3月。(11/8付 十勝毎日新聞

レイク・インは1991年に開設。町立の登山研修施設と第三セクター方式の温泉宿泊施設「湯宿くったり温泉レイク・イン」を持ち、株式会社のトムラ登山学校レイク・インが町の指定管理者となって運営している。 主な収入源である温泉宿泊施設は、ピーク時で売り上げ2億4000万円(93年度)、宿泊客数1万7600人(95年度)となったが、以降漸減。2004年度に初めて赤字に転落し、07年度まで4年連続で赤字が続いた。

同施設は登山学校を併設しているので、トムラウシ山にあると思われがちだが、実際は屈足市街にあり、山の中の温泉は「トムラウシ温泉東大雪荘」の方である。管理人はレイクインには泊まったことはないが東大雪荘には泊まっている。新得町内には公共の宿が2軒ある訳だが、隣町・清水町の公共温泉宿・フロイデも民間に売却されたはずだ(営業しているか不明)。

レイクインの開業は1991年、ちょうど豪華公共の宿&温泉掘削ブームの時期に建てられたものだが、登山学校というウリがあるにせよ宿泊施設としては最初から厳しかったのではないか。帯広の老舗・ホテル十勝屋が新たなオーナーになるとのことなので地域に根付いた宿として再生を期待している。

また、社会保険庁改革の一環として売却、閉鎖された札幌市中心部の旧年金福祉施設「ペアーレ札幌」も来年4月にも、診療所10科が集まる「医療モール」として再開されることになった。

ペアーレ札幌(北海道健康管理センター・札幌健康づくりセンター)は、旧社会保険庁が1999年に建設し、今年3月まで1、2階を船員保険北海道健康管理センター、3~7階をフィットネスクラブやホテルとして使っていた。年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)が一般競争入札で売り出し、今年7月に土地と建物を12億3400万円で落札。施設を取得した物流機器メーカーが約2億円かけて改装、オープンさせる。

7階建ての建物の1、2階には内科や歯科、眼科、整形外科など10科が入り、医療モールになる。また、3~7階のフィットネスクラブとホテルは、大阪の旅行代理店の運営で再開する予定という。

ペアーレは一度だけ泊まったことがあるが、なかなか至れり尽くせりの施設であった。レイクインとはケースは違うが、こちらも公共の宿・整理の一環である。公共系の宿の売却はまだまだ続きそうである。

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