開業50周年、「ニセコヒラフ」を運営する東急がホテルを売却 「フォーシーズン」も進出を検討

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ニセコ・ヒラフ地区でスキー場やホテルを所有する東急不動産子会社、ニセコ高原観光(倶知安町)は、ニセコ高原ホテルを売却する。売却先は明らかにしていないが、アジア資本とみられる。売却金額は10億円超の見込み。老朽化が進む同ホテルを売却し、スキー場や、同地区に持つもう1軒のホテルに経営資産を集中する。(12/8付 日経新聞

外国人向けリゾートとしてすっかり様変わりをしたニセコ・ヒラフ地区。かつて「ニセコひらふスキー場」であったが、現在では「ニセコマンテンリゾート・グラン・ヒラフ」に。いまだにピンと来ない。西武系の「ニセコ東山」も「ニセコビレッジ・スキーリゾート」に名称が変わり、HPもいきなりリンクから入ると英語版であった。ホテルもプリンスからヒルトンへと変わった。

ヒラフは2011年12月で開業50周年を迎える。同地に1975年からあった「ニセコ高原ホテル」がホテルやスキー場を運用する東急不動産系会社から売却されることになった。ホテルは来年3月まで営業されるが、その後、取り壊され、外資系ホテルを誘致するようである。

東急不動産グループでは、高原ホテルの他に「ホテルニセコアルペン」も所有している。こちらも日本型のゲレンデホテルだが大きく変わるかもしれない。

 

今年の8月に高級外資系ホテルの「フォーシーズン・ホテルズ」がニセコへの進出を計画しているという日経記事を読んだ。高原ホテルはアジア資本へ売却ということなので、別話の可能性が高いが、フォーシーズンは震災・原発事故後にコメントをしているので、ニセコ進出そのものの可能性は高いかもしれない。

仮に「フォーシーズン」であれば中規模ながらラグジュアリー感が高く、日本のスノーリゾートにはこのようなタイプのホテルは少なかったので面白そうだ。外国人だけではなく、日本人客の集客にも期待できるであろう。管理人も外資系ホテルはあまり得意ではないが、初代外資系御三家のひとつ、フォーシーズンは好きなホテルである。

コンドミニアムというとどうも日本人には馴染みがないが、純粋なホテルであれば通年での集客も期待できるであろう。

なお、今シーズン、ヒラフはゴンドラを高速に架け替えるほか、スキーセンターとして「グラン・ヒラフマウンテンセンター」などが約13億円を投じて新設される。東急不動産はニセコにリソースを集中させているようである。

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