24日から遅い夏休みを兼ねて釧路に滞在している。15年前に10日間滞在したのがきっかけで釧路ファンになったが、今回はそれ以来の長期滞在である。前回同様にウイークリーマンションを借りたが、ある理由があり、2泊でチェックアウト。そのあたりについては別の機会で触れたい。
釧路3泊目は釧路観光の中心・幣舞橋袂に位置する「ホテルラビスタ釧路川」に宿泊した。ラビスタはドーミーインチェーンのワンランク上のブランド。値段も釧路市内のホテルの中ではいちばん高く、プリンスや全日空より高いのだから時代は変わったものだ。
ここのウリは最上階(13F)にある天然温泉である。ちょうど旧釧路川、MOO、太平洋を見下ろすようなロケーションでこれ以上ないパノラマである。風呂自体はそれほど大きくなく、釧路特有の強塩泉だが、温泉感はイマイチ。やはり階上までお湯をくみ上げると質感が落ちる。源泉温度が30度と低いせいもあるがやや期待はずれである。
客室は海側と街側があるがおもにオーシャンビューはツインルーム。管理人が宿泊したダブル(シングル)は街側で、窓の正面がホテルパコ釧路の最近できた天然温泉大浴場であった。最近の釧路は温泉掘削ブームである。客室は15平米程度で並みの広さ。温泉があるため風呂はなく、シャワーブースのみだ。もう少し高級感があるかと期待したが、6月に泊まった同経営の「ラビスタ函館ベイ」の方が遥かに質感が高い(それでも本当は安普請だが)。
それにしてもこのホテルグループを経営する共立メンテナンスはなかなかのアイデア力がある。たとえば札幌のドーミーインは靴を脱いで和室にベッド、またロフト付の部屋などホテルというよりはアパートメント感覚であり、もともとは学生寮を運営していた会社だけのことはある。
朝食はバイキング形式だが函館同様、魚を目の前で焼き、小皿(小鉢)におかずが既に盛られている。女性ウケするホテルだ。但し、シティホテルではなく、あくまでもビジネスホテルとしての位置付けと考えた方がよい。スタッフの応対も宿泊特化型チェーンホテルのそれである。面白いのは外に足湯があることである。夕方、女子高生が浸かっていたが、地域へ向けたフィランソロピー的な効果が高いと思った。
9/26宿泊 ダブル(シングル)ルーム利用 朝食付き8,500円(じゃらんネット経由)
Advertisement
関連する記事
コメント(4件)
コメントを書く
コメントを投稿するにはログインしてください。
ラビスタ釧路川の和室(畳敷きに低いベッド)に泊まりましたが、よかったです。
難点は二つあり、場所は駅から多少遠い(タクシー使ってもいいけどもったいない距離)こと。いいかえると繁華街に近くて夜飲みに行くのは便利(ホテル内での二次消費がないが)。もう一つは価格が高いこと。1万円を超える内容ではないと思う。
いいんだけどねぇ~、という煮え切らない印象のホテルです。
北海道観光マスターさん、コメントありがとうございます。
ラビスタのアクセスに関して、現在釧路駅から無料の送迎タクシーが出ています。「おおぞら5号」接続以降です。また、駐車場が500円ですが、これまで釧路のホテルは無料が多く、納得いきませんね。
価格に関しても同感です。幣舞橋周辺なら釧路キャッスルホテル(毛綱さん設計)の方が落ち着きます。このままでは釧路はホテル過当競争の波にのまれ、地元のホテルはますます淘汰されそうです。
こんばんは。初めまして。このサイトにはよく来ますが、実際に投稿するのは初めてです。今後ともよろしくお願いします。
さて、こちらで紹介されていたラビスタ釧路川、実は全国でもまだ少ないだろう免震ホテルとして有名なホテルなんですよ。
道内主要7都市(札幌市・旭川市・函館市・室蘭市・帯広市・北見市・釧路市)の中で、釧路市は一番地震が多いため、安心して泊まってもらえるよう、戸田建設の協力で造られました。
皆さんのコメントを読んでいると、設備面や料金面での問題があるようですねえ。でも、釧路市は頻繁に地震があり、さらにほぼ10年ごとに大規模地震が起きることを考えると、安心・安全面を大きく評価して、ぜひ5つ星をあげたいホテルです。
歌姫LOVE様、はじめまして。
ラビスタは工事期間が長く2年近くかかって完成した記憶があります。温泉掘削に時間がかかったのかと思っていましたが免震工事もあったのですね。最近できたビジネスホテルが突貫工事なので信頼感はあります。
あとはホテルがシティとビジネスホテルの中間、というより独自の路線を目指しているので、それに対する評価が分かれるところです。釧路市内でいちばんの高料金ですが、いかに説得力を持たせるかが今後のポイントでは。
これからも「北杜の窓」をよろしくお願い致します。